ローソン/新潟でドローンによる水稲の薬剤散布実験
2017年07月26日 12:30 / 経営
ローソンは7月25日、新潟市の「ローソンファーム新潟」で、農業用ドローンによる水稲の薬剤散布の実証実験を開始すると発表した。
大規模農業の改革拠点として国家戦略特別区域に指定されている「新潟市」と、農業用ドローンの取り扱いと操縦教習所を展開する「新潟クボタ」と連携して実施する。
今回の実証実験では、ローソンファーム新潟の目指す農地集約による大規模農業を見据え、水稲病害虫防除のための薬剤散布に、農業用ドローンを使用する。
1ha(ヘクタール)当たりの圃場に農薬散布するのに、人力であれば少なくとも1時間以上はかかるところ、農業用ドローンの利用では、約10分で農薬を散布することができるため、大幅な省力化が可能となる。
ローソンは新潟市と連携して、新潟ブランドの米・農産物の生産効率と付加価値の向上を目指し、地域の活性化と農業の発展を推進する。
今後、全国23か所(2017年7月時点)のローソンファームでも、ICTを活用した生産性向上を目指し、地域の農業の発展に貢献するという。
ローソンファーム新潟は、2015年3月に新潟市の特例農業法人第一号として設立された。
稲作作業の省力化と農地集約による大規模農業を目指しており、同5月から新潟市と連携して、水田の環境を自動で測定する「水田センサ」と、クラウド型の「水田管理システム」を導入するなど、ICT農業の取り組みを進めていた。
ローソンファーム新潟の概要
会社名:ローソンファーム新潟
所在地:新潟県新潟市江南区大淵
面積:約11.2ha
栽培品目:米(コシヒカリ・コシイブキ・ユウダイ21)長ねぎ・すいか・かんしょ
収穫量:約50トン(コシヒカリ・コシイブキ・ユウダイ21)
販売額:約3680万円(2016年度実績)
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