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日本チェーンストア協会/小濱新会長「加盟企業100社目標」組織基盤強化

2018年05月18日 15:30 / 経営

日本チェーンストアは5月18日、新役員を決定し、小濱裕正カスミ会長を新会長に選任した。清水信次前会長は、副会長に就任した。

<新会長の小濱氏>
新会長の小濱氏

新会長就任にあたり小濱氏は、「大手GMSが疲弊し、食品スーパー中心のチェーンストアとなる中で、清水会長に続き、2代連続で食品スーパー専業企業から会長が選出された。会長就任にあたり、50年前の日本チェーンストア協会の設立趣意書を読み返したが、趣意書にロマンとミッションを感じた。いまのチェーンストアに若い人に訴えるものがあるのか、自問自答した時に消費者との関係が薄らいできたと思う。」

「従来型のフォーマットや業態が通用しない中で、我々の企業がついていけていない。かつては国全体で事業を考えていたが、いまは地域社会で考える必要がある。896自治体が消滅の危機にある中で、地域コミュニティーが崩壊の危機にある。地方でのSMは単にものを売るだけでなく、社会的な役割もある。本当にこの業界がこの状況にこたえているのか疑問がある。少なくともこの2年間で協会が存続できる基盤を作るのが責務だと思っている」とあいさつした。

協会の存続基盤を作るにあたって、小濱氏は「この2年間で組織力の構築を行い、財務基盤を強化したい。政治・政策に訴えても政党への支援金が使えない課題もある。現在56社の正会員を少なくとも100社にはしたい。1つは同業の未加入のスーパーに働きかけ、もう一つは違う業界のチェーンに入るよう働きかけたい。そのためにも、地方をどさ周りする必要がある」と述べた。

<前会長の清水氏>
前会長の清水氏

清水前会長は、「4月18日で92歳となった。耳も聞こえず、目も見えず、人生100年時代といわれているが、簡単ではない。その中で、小売業に精通した小濱さんが会長を引き受けてくれたことに感謝している」とあいさつした。

<小濱新会長と清水前会長>
小濱新会長と清水前会長

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