カゴメ/生鮮トマト栽培の子会社を台風被害で解散
2018年12月03日 10:10 / 経営
カゴメは11月30日、連結対象子会社である加太菜園を解散すると発表した。
加太菜園は主にカゴメブランドの生鮮トマトの栽培を行っている。カゴメは加太菜園から調達した生鮮トマトを、主に西日本で販売していた。
加太菜園は2004年の設立以来、事業を運営していたが、8月23日に本州に上陸した台風20号、続く9月4日に本州に上陸した台風21号によりガラス温室全体と生産設備に甚大な被害を受けたため操業を停止していた。
加太菜園の事業再開と継続の可能性について、慎重に検討を重ねていたが、事業の再開に向けては多額の再投資と相当数の時間を要する為、その回収を見込むことが困難であることが判明した。
今後の事業の再開は不可能と判断し、加太菜園を解散するという。
2017年12月期の加太菜園の売上高は8億7800万円、営業利益2800万円、当期利益1100万円だった。
解散によって、カゴメブランドの生鮮トマト販売に影響を与えることはない。加太菜園解散にかかるカゴメブランドの生鮮トマトの減少分は、他の菜園からの調達で対応する。
引き続き、生鮮トマトを主力とする農事業の拡大に努めるという。
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