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セブン&アイ/2019年「組織が複雑化した結果」リスクが顕在化した年

2020年01月06日 16:20 / 経営

セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は1月6日、2020年の年頭あいさつを発表した。

<セブン&アイHD本社>
セブン&アイHD本社

あいさつの中で井阪社長は、「2019年には、私たちのグループではさまざまなリスクが顕在化した。その背景には、私たちの組織のコミュニケーションギャップがあった。私たちの成長過程で、組織が複雑化した結果、リスクの前兆をつかんでも組織内で共有できず、リスクを軽視するなどの問題が起きていた。その反省点を、今後の組織改革やコミュニケーションのあり方に活かしていくことが必要だ」と指摘した。

その上で、「セキュリティに関しても最優先で考える必要がある。それは私たちグループが食品において安全安心を最優先に考えてきたことと、まったく同じことだ。こうした反省に立って昨年10月にセブン&アイ・ホールディングスに新組織を立ち上げ、デジタルコンテンツやシステム開発に際して厳格なルールをもって臨んでいる」と述べた。

グループでは、今春には新中期経営計画がスタートする。成長の道筋として、昨年10月に公表した事業構造改革を着実に推進することが不可欠となる。お客の変化に対応して自ら変えていけば、必ず成果が上がるという点を踏まえ、それぞれの店舗、売場等で改革に挑戦して欲しいという。

なお、年末年始のセブン-イレブンでは、既存店売上が前年を上回る好調な推移となり、身近なお店として、これまで以上に便利に利用されている状況がうかがえた。惣菜、冷凍食品、酒など、普段よく売れている商品が好調に推移したという。

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