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飲食店の倒産/上期過去最多「酒場・中華・日本料理」倒産増

2020年07月14日 15:50 / 経営

帝国データバンクは7月10日、「飲食店の倒産動向調査」(2020年上半期)を発表した。

<飲食店倒産の倒産推移(年)>
飲食店倒産の倒産推移
(C)TEIKOKU DATABANK, LTD.(以下同)

2020年上半期における飲食店事業者の倒産は398件発生となり、上半期として過去最多となった。

このままのペースで倒産が発生すると、2020年の年間倒産件数は796件前後となり、過去最多を更新する可能性があるという。

飲食店は、人手不足や社長の高齢化、後継者不足、改正健康増進法の施行など、複合的な問題を抱えるなかで、2019年に732件と倒産件数が過去最多を更新した。

2020年は、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言で休業要請、営業時間の短縮要請を受けるなど飲食店は資金負担を負った。緊急事態宣言解除後も客足が少なく、飲食店を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いている。

また、業態別で見ると、居酒屋、ビヤホールのほか、焼き鳥店、おでん店、もつ焼き店などを含む「酒場・ビヤホール」は2020年上半期が100件、年換算した場合が200件となった。

ラーメン店、カレー店、焼肉店、餃子店などを含む「中華・東洋料理店」は 2020年上半期が55件、年換算した場合が110件。てんぷら店、うなぎ店、とんかつ店、沖縄料理店などを含む「日本料理店」は2020年上半期が39件、年換算した場合が78件となった。

<業態別件数内訳>
業態別件数内訳

「酒場・ビヤホール」「中華・東洋料理店」「日本料理店」の3業態は、このままのペースで倒産が発生すると、過去最多を更新する可能性があるという。

さらに、負債額別にみると、2020年上半期は「5000万円未満」の小規模倒産が構成比79.9%(318件)、5000万円以上の倒産は同20.1%(80件)となった。

「5000万円未満」の倒産は、2015年から2019年まで5年連続で構成比8割超となっているが、2020年上半期時点では2014年以来6年ぶりに構成比8割を下回っている。

<負債額別件数内訳>
負債額別件数内訳

■問い合わせ先
帝国データバンク 
東京支社 情報部
TEL:03-5919-9341 
FAX:03-5919-9348

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