2月家飲み需要拡大/ビール売上スーパー14.5%増、ドラッグストア7.5%増
2021年03月26日 12:50 / 経営
True Dataは3月25日、同社の統計データをもとに、ドラッグストア、食品スーパーマーケットにおける2021年2月の消費動向を発表した。
ドラッグストア1店舗あたりの購買金額は、前年同月と比べ16.9%減少し、3カ月連続でマイナス。食品スーパーマーケットの売上は前年同月比3.8%減だった。
前年の売り上げを割り込んだのは、消費税増税前の駆け込み需要反動減があった2020年9月以来5カ月ぶり。前年2月は、うるう年のため1日多かったことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、消毒関連、マスクといった商材を中心に売り上げを伸ばしていたことから、ドラッグストア、食品スーパーマーケットともに前年を下まわった。
カテゴリごとの売り上げをみると、ドラッグストア、食品スーパーマーケットともに、アルコール類の「ビール」、「スピリッツ」(チューハイなどを含む)が前年と比べ大きく売り上げを伸ばした。
同社は「外食する機会が減り、家飲みの機会が増えている影響と考えられる」と分析している。
■ドラッグストアでむき栗、ナッツ、干しいも売上増
<ドラッグストアの購買金額16.9%減、レシート枚数23.5%減>
ドラッグストアの2021年2月の1店舗あたりの購買金額は前年同月比16.9%減、客数をあらわす1店舗あたりのレシート枚数は23.5%減となった。
1レシートあたりの購買金額は8.6%増加。1回の来店で「まとめ買い」をする傾向が継続している。
最も売り上げを伸ばしたのは「農産珍味」(むき栗、ナッツ、干しいもなど)で、19.6%増。「竹輪」が9.1%増で伸び率ランキング2位 「チーズ」は6.0%増で8位だった。ドラッグストアでは手軽にたんぱく質をとることができる食品の売り上げが好調だという。
6位の「ビール」は前年同月比7.5%増、 7位の「スピリッツ」(チューハイなどを含む)は7.1%増
となっている。
■スーパーでアーモンドミルク含む「ココアドリンク」58.3%増
全国食品スーパーマーケットにおける2021年2月の1店舗あたりの購買金額は、3.8%減。休校要請、イベント中止要請が発表された前年2月はうるう年のため1日多く、感染症対策商品に加えて、巣ごもり準備のため加工食品などの売り上げも増加していたことから、今年は反動減となった。
客数をあわらわす1店舗あたりのレシート枚数が9.4%減となる一方、1レシートあたりの購買金額は6.2%増加した。同社は「1回の買物でまとめて購入する消費スタイルが定着した」と分析している。
カテゴリ別では、アーモンドミルクが含まれる「ココアドリンク」は58.3%増と大きく売り上げを伸ばした。
「アーモンドミルク」は牛乳、 豆乳に次ぐ「第3のミルク」と言われており、ヘルシードリンクとして注目されている。
2月はドリンク類が5カテゴリランクインした。家飲み需要の増加により、「ビール」が14.5%増、「スピリッツ」が12.7%増とアルコール類が売り上げを伸ばした。
ドリンク類の関連商品として「氷」も13.2%増と売り上げが好調だという。
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