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PPIH/ファミリーマート所有のカネ美食品全株式取得へ

2022年07月11日 12:00 / 経営

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下:PPIH)は7月12日、カネ美食品株式に対する公開買い付けを開始する。

PPIHは、カネ美食品の株式261万5061株(所有割合:27.02%)を所有し、対象者の筆頭株主として対象者を持ち分法適用関連会社としている。ファミリーマートが所有するすべてのカネ美食品株式を取得するために、公開買い付けを実施することを7月11日取締役会にて決議した。

同日付で、カネ美食品の第2位株主であるファミリーマート(所有株式数114万5061株、所有割合:11.83%)との間で公開買い付け応募契約を締結し、ファミリーマートが所有する全てのカネ美食品株式について、公開買い付けに応募する旨の合意を得ているという。

公開買い付けにおける買い付け予定数の上限120万2314株、公開買い付け価格2713円、買い付け代金32億6187万7882円を予定している。公開買い付け成立後もカネ美食品は上場を維持する方針。

コンビニエンスストア向けに弁当・おにぎり・総菜を提供するカネ美食品はファミリーマートにとって重要な事業パートナー。一方で、ファミリーマートとしては、資産入れ替えの観点からパートナー株式の保有方針を見直す中、カネ美食品株式の継続保有についても方針を改めることとした。

PPIHは、2019年4月にファミリーマートが所有するカネ美食品株式の一部を譲り受けた経緯があった。また、カネ美食品がユニーの店舗において引き続きテナント事業を展開していることから、ファミリーマートから、2022年4月6日にファミリーマートが所有する全ての対象者株式取得の意向の有無について打診を受けた。

これを受けて、PPIHは、前向きに検討を開始。議決権比率が総議決権の3分の1を超えることとなり、株式取得は公開買い付けの手法による必要があることから、当初より公開買い付けを実施する前提で協議・検討を進めていたという。

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