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アダストリア/ヤマト運輸と協定、サステナブルなサプライチェーン構築目指す

2022年12月19日 17:19 / 経営

アダストリアとヤマト運輸は12月19日、サステナブルなサプライチェーンの実現に向けたロジスティクスパートナーシップ協定を締結した。

<アダストリア×ヤマト運輸>

現状、ファッション産業でのサプライチェーンは、商品企画からデザイン、原材料の調達、商品の生産・調達、販売までのサイクルが長く、多くの企業が複数の国・縫製工場に生産を委託するなど関係が複雑化している。

そのため、サプライチェーン全体の可視化・効率化と、物流と在庫の最適化、流通過程でのGHG排出量の可視化・削減が課題となっている。

アダストリアは、サステナビリティポリシー「ファッションのワクワクを、未来まで。」のもと、衣料品在庫の焼却処分をゼロにするための在庫のコントロールや再利用、倫理的かつ公正な調達活動の整備などの取り組みを実施している。

一方のヤマト運輸は、国内外の拠点と輸配送ネットワークを活用し、法人の顧客のビジネス上流から下流まで「End To End」での総合的な価値提供を目指し、企業の経営に資するサプライチェーンの変革と、物流と在庫の最適化を支援。目標に「2050年温室効果ガス自社排出実質ゼロ」および「2030年温室効果ガス排出量48%削減(2020年度比)」を掲げ、欧州最大の宅配ネットワークを持つDPDグループと物流におけるGHG排出量の可視化と世界共通算定基準の検討に向けた基本合意書を締結するなど、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを積極的に進めている。

今回、原材料の調達から商品の生産、オムニチャネルでの販売にいたるまで、国内外に広がるアダストリアのサプライチェーンにおける物流のあり方、在庫の持ち方を見直すことで、GHG排出量の削減を図り、経営に対してより効果的なロジスティクスを構築し、2023年中に一定の成果を上げることを目指す。

今後、アダストリアが持つファッション産業のサプライチェーンの知見と、ヤマト運輸の国内外に広がる物流インフラとロジスティクスのノウハウを活用し、他のファッション企業などとも協力しながらサステナブルファッションの実現・拡大に向けて取り組んでいく。

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