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ニトリ/似鳥会長「来年から国内景気の潮目が変わる」円高と予想

2022年12月26日 15:20 / 経営

ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は12月23日、来年は、日本の景気が変化し、円高となり、株価が回復するとの見通しをしめした。都内の本社で開いた2023年3月期第3四半期決算説明会で明らかした。

<似鳥会長>
似鳥会長

似鳥会長は、「国内では、長く良い景気が続いている。まだ、土地も下がらない、建物も下がらない状況が続いている。でも、これからは変わると思う。アメリカも戦国一番長い好景気なので、落ちるのははっきりしている。下れば坂も長いし、谷も深い。世界的にアメリカがくしゃみをすれば、風邪を引いてしまう。日本も同じような状態だと思う。日本は、黒田総裁が変わって、金利が上がれば、円高の方向に向かってくる。我が社で言うと今年は筋トレをして、体を鍛えて、来年から攻める。そういう時期だと思っている。来年は、株価も間違いなく元に戻りますし、利益も昨年以上のことは、いくと思う」と述べた。

その上で、「うちは30年以上増収増益できたから、できすぎなんですね。運が良すぎましてね。50年に一回の大災害だと思えばいい。たった1年で、回復するんだから。社員には、我慢して、早く辞めたりしないでねと言っている。入社2、3年の若手の人は、目先で動くから困る。30過ぎると辞める人は居ないですけどね。やっぱり、入社3年、4年、5年は、動揺するんですよね。そういう意味では、毎月、『早まらないで下さい。会社を信用してね』とメッセージを送っている」と語った。

また、「いまは、マイナスが続き、目標未達の状況が続いて、社員のモチベーションは非常に上がりにくい。ただ、来年以降はこうなるとの見通しを社内報などで社員に伝えている。何十年かの中で、たった今年1年間です。どんな会社だって、そんなことはあり得る。会社がこのままマイナスになっていく心配はない」と述べた。

その上で、「いままでは、進め、進めでやってきたが、こういった時は、筋肉質にするために、業務改革を進めて、100億円、200億円のコストダウンをしたと思う。ピンチはチャンスであり、どうしても数字が行かない場合は、社内の基盤に力を入れる。そういう見地から、翌年以降は、また攻めていける」と語った。

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