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セブン&アイ/独立社外取締役がグループ戦略再評価で声明発表

2023年04月06日 15:20 / 経営

セブン&アイ・ホールディングスの8名の独立社外取締役は、2023年3月9日に公表した「中期経営計画のアップデートならびにグループ戦略再評価の結果について」への全会一致での合意に基づき、声明を発表した。

<セブン&アイ>
セブン&アイ

昨年5月の株主総会以降、社外取締役が過半数となり刷新された取締役会は、株主にとって最善なグループの戦略・経営方針について、非常に活発かつ闊達な議論を行ってきた。2022年後半に開始した取締役会主導のグループ戦略再評価では、グループの成長戦略を加速させるための議論を多面的/複眼的な視点で実施してきた。

戦略委員会の設置を含め、3月9日にセブン&アイから公表された内容は、取締役会で議論が尽くされた結果として全会一致で支持されたものである。取締役会は、今後も長期的な企業価値の最大化にコミットする。また、取締役会は、社外取締役によって構成される戦略委員会を通じて、グループ戦略の進捗のモニタリングに加え、様々な戦略的選択肢(IPO・スピンオフ等)に関する包括的かつ客観的な分析・検証を今後も継続的に実施する。

社外取締役は、引き続き株主・ステークホルダーの利益に資する戦略を遂行するために、適切なコーポレート・ガバナンスの実装に尽力することを宣言した。

また、先般のセブン&アイからの公表内容について、社外取締役の意思決定における役割、グループ戦略再評価の独立性及び客観性、決断された戦略とその効果への見解及びその戦略へのコミットメントについて、投資家の方々に正しく認識してもらうため、新たに設置された戦略委員会の委員として、改めて見解を補足した。

最も重要な点として、独立社外取締役のみで構成される戦略委員会は、セブン&アイの戦略を推進するのみならず、成果が着実に実現されるよう、目標の進捗を管理し、戦略的選択肢(IPO・スピンオフ等)に関する助言をする役割を担っている。この観点から、他の取締役とともに、全てのステークホルダーに対する価値創造の機会を厳密に評価し、中長期的な戦略を継続的に評価、修正することを約束した。

さらに、ValueActを含む複数の主要株主との建設的な対話を踏まえ、独立社外取締役が過半数を占めるセブン&アイの新たな取締役会は、グループ戦略再評価において多岐に亘る価値創造に繋がる戦略的選択肢を真剣に検討した。昨年、6名の独立社外取締役を取締役会に新たに迎え入れた取締役会の決断自体も、株主との真摯な議論及びフィードバックの結果と理解している。

中長期的な戦略方針について、活発な議論及び評価を重ねた結果、3月9日に公表された経営方針と戦略委員会の組成は、8名の独立社外取締役を含む全会一致で承認された。公表された方針にて、コンビニエンスストア事業への集中を明確化し、プライベートブランドや惣菜に対する需要が高まる中で「食」に関連する事業の持つ固有の貢献を再認識し、「食」を通じた明確な成長戦略を掲げている。セブン&アイは、コンビニエンスストア事業とスーパーストア事業間において、グループの競争力の源泉となる「食」の強みの実現を通じ、各事業の単独成長を超えた当社のグローバルな成長戦略の実現を目指す。

取締役会は、戦略委員会を通じて最適なグループ事業構造・戦略的選択肢(IPO・スピンオフ等)に関する包括的且つ客観的な分析・検証を今後も継続的に実施する。またセブン&アイは、百貨店事業を始めとするノンコア事業の売却意図を明確にしている。

その上で、独立社外取締役を含むすべての取締役は、コンビニエンスストア事業の成長の加速とスーパーストア事業の再編を含む戦略の実現を通じて、企業価値の最大化に専念する。

さらに、独立社外取締役から構成される戦略委員会は、常に成長戦略の進捗をモニタリングし、すべてのステークホルダーに対して価値創造を可能とする最適な戦略的選択肢を検討するという。

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