日本ショッピングセンター協会/23年33SC開業、日常対応・複合開発目立つ
2023年08月04日 10:37 / 経営
日本ショッピングセンター協会は8月3日、夏季定例記者会見を開催した。
清野智会長は「コロナ5類移行などを経て、商業施設の売り上げは2019年水準まで戻りつつある。今年4月に協会創立50周年を迎えた。今後も、800人規模となったSC経営士、46本開催予定の各種セミナー、約3年半ぶりに再開する海外研修など教育事業をさらに強化していく」と述べた。
2023年上半期(1~6月)は、18SCがオープン。半数以上が店舗面積1万m2未満で、平均店舗面積は1万6919m2(2022年平均は1万7247m2)と減少傾向にある。
上期の主な特長としては、「三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井アウトレットパーク 大阪門真」、「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」のように、飲食・エンターテインメントなどコト・トキ消費、スーパーマーケット、総菜、100円ショップといったデイリーニーズに対応したテナントを充実させた施設の開発が目立った。
また、百貨店・大型商業施設の老朽化・閉店により、複合開発も進んでいる。2020年閉店した「熊本パルコ」跡地には、地元の新業態、飲食・ライフスタイル雑貨をパルコが編集した商業施設「HAB@熊本」、青森県の百貨店「中三青森店」跡地は、分譲マンション・衣食住のテナントなどからなる「THREE」となっている。
下半期(7~12月)は、15SCがオープンする。10月17日開業の「京都高島屋S.C.」、11月に「Shibuya Sakura Stage」、秋に「麻布台ヒルズ」、「イオンモール横浜西口」といった大都市の再開発が予定されている。
今後の協会の活動として、今秋以降SC経営士会&支部による「SCの未来像セミナー」、海外SC視察研修ツアー(2023年11月米国東海岸、2024年2月または3月米国西海岸)、6月に政府が示した物流改革に向けた政策パッケージを受け「物流2024年問題」に関する2023年中の自主行動計画作成、2024年1月24日~26日「SCビジネスフェア2024」などを行う。
「SCビジネスフェア2024」では、協会創立50周年事業としてスタートし、今年2回目となるSCの未来を創造するビジネスコンテスト「チャレンジピッチ2024~NEXT SC~」を開催。10月31日まで「SCビジネスフェア2024」のサイトにて、新商品・新業態・サービス・マーケティングといった新たな事業提案を、スタートアップ、学生、企業内ベンチャーなどから募集中だ。
■「SCビジネスフェア2024」サイト
https://www.scbizfair.com/
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