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マルエツ・カスミの共同DC/千葉に「U.S.M.H八千代グロサリーセンター」

2023年09月06日 15:31 / 経営

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(以下:U.S.M.H)は9月6日、千葉県八千代市にマルエツとカスミの共同物流センター「U.S.M.H 八千代グロサリーセンター」を開設したと発表した。

<3階にU.S.M.H八千代グロサリーセンター>
3階にU.S.M.H八千代グロサリーセンター

9月7日からマルエツ、9月21日からカスミ向けの商品供給をスタートする。カバー店舗数は74店舗(マルエツ36店、カスミ38店、2023年9月時点)。加工食品、菓子、飲料、酒中心に8500SKUを在庫する。米、日用品、衣料品、事務消耗品などの通過型センターの役割も持つ。

同センターでは、マルエツ・カスミにおける共同配送体制を構築するとともに、物流の「2024年問題」を見すえて車両の効率活用に取り組む。

また、自動化・省人省力化に寄与する最新設備、マテハン機器を多数導入し、実店舗向けリテールDCのオートメーション化に挑戦。構内作業、店舗配送業務、店舗オペレーションの最適化を進めている。

<ニューマ・スルー>
ニューマ・スルー

納品された商品は、水平式パレット流動棚「ニューマ・スルー」で自動搬送ののち、AGF(無人搬送フォークリフト)7台により、デパレステーションの指定番地に格納する。AGFはレーザー誘導と人感センサーにより、人やモノにぶつからず構内を自在に移動でき、効率的な作業が可能になる。

<AGF>
AGF

AGFで自動搬送された商品は、デパレタイズロボットで自動ピッキング。デパレタイズロボットは、3Dビジョンカメラにより商品を自動認識する特徴をもち、コンベヤーでピースソーターエリアおよびケース出荷エリアへ自動搬送する。

<デパレタイズロボット>
デパレタイズロボット

デパレタイズロボットでピッキングされた商品は、ケース出荷品と小分け出荷品、別々のルートで搬送。ケース出荷品はコンベヤーで搬送し、自動ラベル貼付後、各シュートへ搬送されるという。

<各シュートへ搬送>
各シュートへ搬送

ピースソーター(仕分けシステム)エリアに搬送された商品は、リテールDCでは珍しいクロスベルトソーター(大型手荷物用仕分けシステム)で仕分けし、カテゴリー別に分類した状態でオリコンに入り、自動倉庫に一時格納。出荷指示に基づき、オリコン段積み機からカートラックに自動積み付けし、AGV(無人搬送機器)3台にて出荷エリアまで自動搬送を行う仕組みとなっている。

<仕分けシステム>
仕分けシステム

今後はさらに、IOT技術を活用しながら業務プロセスを可視化し、さまざまな物流情報を分析、物流DXを強化する計画だ。

■U.S.M.H 八千代グロサリーセンター
所在地:千葉県八千代市保品1809番地1号「プロロジスパーク八千代1」3階
賃借面積:約2万396.66m2
センター運営:国分首都圏
取扱商品(在庫対応):加工食品、菓子、飲料、酒中心に8500SKUを予定
取扱商品(通過型):米、日用品、衣料品、事務消耗品など
稼働日:2023年9月7日マルエツ、9月21日カスミ
稼働時間:24時間
カバー店舗数:74店舗(マルエツ36店、カスミ38店)※2023年9月時点

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