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U.S.M.H/3~5月営業利益54.1%増、既存店客数が回復

2023年07月11日 15:20 / 決算

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(以下:U.S.M.H)が7月11日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、営業収益1752億2200万円(前年同期比1.0%増)、営業利益11億6600万円(54.1%増)、経常利益11億6500万円(32.3%増)、親会社に帰属する当期利益4億200万円(69.6%増)となった。

U.S.M.H

商品の価格上昇の影響を受け買い上げ商品一品当たりの単価が上昇した半面、一人当たりの購入点数が減少し、一人当たりの購入単価は前年同四半期を割り込んだ。しかし、既存店客数の回復により売上高は前年同四半期を上回った。

売上総利益率も前年同四半期より0.6%の改善が図れた結果、営業総利益は前年同四半期比2.8%となった。販管費においては、来店客数拡大に向けた販促施策の強化、人時単価の上昇、電気料高騰の影響により2.0%増と前年を上回ったが、トップラインの改善によって営業利益は増益となっている。

マルエツの営業収益は941億6000万円(2.3%増)、カスミの営業収益は696億1100万円(0.3%減)、マックスバリュ関東の営業収益は110億6800万円(5.8%増)。

マルエツが2店舗を新設し、グループの第1四半期連結累計期間の店舗数は、531店舗となった。

マルエツは新たなコンセプトによる店舗を2店舗オープン。ちょっとぜいたくでおいしい価値ある商品を提供する、リンコス 白金ザ・スカイ店、地域とのつながりやサステナブルな社会の実現に向けて、親近感やブランドメッセージを体現したマルエツ川口樹モールプラザ店が登場した。

独自開発商品の売上高拡大に向けて、「maruetsu365」の取扱数を増やし、デリカ商品については、主力商品のリニューアルを毎月実施した。さらに、オンラインデリバリーにおいて、届け先が配達エリア内であれば、注文後最短1時間以内で商品を届ける即時配送サービスを一部店舗で開始した。

カスミは、独自性ある商品開発に注力し、商品数が1700SKUを超えた「MiiL KASUMI」を、既存店へ拡大している。

マックスバリュ関東は、素材のおいしさを生かした生鮮総菜の品ぞろえを強化した店舗を拡大。全国各地のおいしい商品を集めた産地フェアを定期的に開催し、集客力を強化した。また、オンラインデリバリーの品ぞろえの見直しやサービス機能を拡張することで、顧客利便性の向上を図った。

通期は、営業収益7338億円(3.5%増)、営業利益92億円(44.1%増)、経常利益93億円(42.3%増)、親会社に帰属する当期利益20億円(49.7%増)を見込んでいる。

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