「スモールワールズ」元運営会社/破産手続き開始、負債39億円
2023年11月15日 13:05 / 経営
帝国データバンクによると、ミニチュアミュージアム「スモールワールズ」の元運営会社の有明清算(旧商号:SMALL WORLDS)は、11月14日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。
同社は、2016年11月に設立。欧米で人気の高いミニチュアパークの日本版、屋内型ミニチュアミュージアム「スモールワールズ」を有明物流センター(東京都江東区有明)内で運営してきた。
実在都市、アニメ世界の架空都市などをミニチュアスケールの精巧な模型で作り上げ、AR(拡張現実)技術、AI技術なども活用した滞在型テーマパークで、本来、2020年4月のオープンを予定していた。
新型コロナウイルス感染拡大によって同年6月に延期され、来場者数は低調に推移していたという。
2022年5月期は年収入高約5億300万円を計上していたものの、設立以来赤字決算が続いていた。
事業計画や資金計画の見直しを進めるほか、今年3月にはリニューアルオープンするなど集客に取り組んでいたものの、借り入れ負担も重く、債務超過が続いていた。別会社に事業を承継し、商号を現商号に変更したうえで、今回の措置となった。
なお、「スモールワールズ」は別会社によって現在も営業を継続している。
負債は、債権者約36人に対し約39億円。
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