不二家/飲料水市場に参入「富士裾野工場」に天然水ボトリング工場を新設
2024年11月18日 15:07 / 経営
不二家は11月18日、「富士裾野工場」(静岡県裾野市)敷地内に天然水ボトリング工場を新設すると発表した。
不二家はロングセラー飲料「ネクター」を1964年(昭和39年)に発売するなど、これまで60年以上にわたり、飲料事業に携わってきた。
今回、「富士裾野工場」で使用している天然水を活用し、飲料水市場に参入することで、飲料事業のさらなる拡大を図る。加えて、今後想定される大規模災害発生時に飲料水を供給することを目指す。
「富士裾野工場」では、2016年より菓子「ホームパイ」の仕込み水として、工場の地下約250mから汲み上げた天然水(ナチュラルミネラルウォーター原水)を使用している。これを飲料水として供給するため、ペットボトルの成型からボトリング、包装まで一貫で行うことのできる生産ラインと、保管から出庫までを自動で行える自動倉庫を備えた天然水専用の工場を新設するという。
また、ボトリング工場新設に伴い、11月18日に工場所在地である静岡県裾野市と「災害時における物資供給に関する協定書」を締結した。同協定は、災害時において、不二家と裾野市が相互に協力し、飲料水や菓子などの支援物資を被災地へ迅速に供給することを目的としている。
■天然水ボトリング工場概要
所在地:静岡県裾野市須山字平垣1220-19 不二家富士裾野工場敷地内
建築面積:約5744m2(約1737坪)
延床面積:約9530m2(約2883坪)
投資費用:約50億円
生産能力:約9000本/時間(2ℓ)
生産設備:ペットボトル成型機、ボトリングライン
付帯設備:自動倉庫
生産品目:2ℓペットボトル
スケジュール:2024年11月着工、2025年12月稼働
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