味の素/米国シリコンバレーに電子材料の子会社設立
2016年04月13日 14:31 / 海外
味の素は4月13日、米国カリフォルニア州のシリコンバレーに味の素ファインテクノUSA社を設立し、4月1日より本格的に業務を開始した、と発表した。
新会社は、電子材料の既存製品のプロモーション、新製品・新事業創出活動の強化、電子材料に関わる最先端情報の収集を目的に設立。
同社の電子材料事業は、アミノ酸の一種であるグルタミン酸ナトリウム(「味の素」)の利用研究のひとつとして、1960年代にエポキシ樹脂の硬化剤を開発したことから始まった。
その後、長年蓄積した樹脂配合技術により高機能絶縁材料の開発を進め、1998年には、従来、困難といわれていた液状樹脂のフィルム化に世界で初めて成功。
同年ABF(Ajinomoto Build-Up Film)を発売した。以来、機能性および生産効率の高さから、半導体パッケージ用の絶縁材料として、幅広く使われている。
今後は、世界の電子情報関連市場をリードするシリコンバレーに構えた拠点を軸に、顧客とのコミュニケーションを一層強化し、顧客と一体になった開発型ビジネススタイルの深化を進めていく。
■味の素ファインテクノUSA社概要
所在地:米国カリフォルニア州クパチーノ市
設立時期:2015年1月
代表者:取締役社長・櫻井孝男
事業内容:米国電子材料事業の情報収集、拡販活動、機能材料製品と原材料の輸出入
資本金:10万米ドル
株主構成:味の素ファインテクノ100%
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