三和/静岡初出店「ららぽーと沼津店」目標年商40億円
2019年10月03日 15:40 / 店舗レポート
三和は10月4日、静岡県沼津市に「ららぽーと沼津店」をオープンする。10月2日関係者向け内覧会を開催した。
東京・神奈川をメインとしてきた同社の静岡県初出店となり、年間売上40億円を目指す。
静岡初進出の経緯について、同店店長の上原直行取締役は「東京・神奈川からエリアを拡大する先を検討する中、ラゾーナ川崎店が好調なこともあり、三井不動産からららぽーと沼津への出店の話があった。30~40代をメインターゲットとする商業施設への出店なので、標準店よりも、安さだけでなく、品揃えの幅広さを重視した。客単価も標準店より高くなることを予想している。今後の出店エリアは静岡に限定せず、検討中だ」と説明した。
メイン商圏は、3.5km圏内を想定している。店舗面積は約2248m2と標準店より、若干小さめだがグロッサリー、惣菜の構成比を高め、バラエティに富んだ商品構成をとった。折り込みチラシは開店時は配布せず、EDLP(Every Day Low Price)と商業施設自体の集客に期待している。
東京・神奈川の配送センターが遠いため、物流の観点から、弁当・惣菜・冷凍食品のアウトパック比率を高め、鮮度を重視する一部の肉・刺身は店内で加工している。
「ららぽーと沼津」は主要ターゲットが30~40代ニューファミリーであるため、週末のまとめ買い向け、弁当・惣菜など即食・簡便商品を強化。ピザ(通常税別598円、星形ピザのみ999円)は店内調理の焼き立てを購入できる。
周辺地域のニーズ調査により酒需要が見込めるため、ワイン・クラフトビールなども充実させている。
三和得意の生鮮は、フルーツの品ぞろえを拡充し、鮮魚は沼津港直送、ファミリー向け大容量パックの肉などもそろえた。
地産地消のニーズに合わせ、地元特産品などのお土産コーナーを設置した。
休憩し、店内で購入した商品を食べられるラウンジスペース約20席も用意。税込100円で本格的なコーヒーも提供する。
店内設備面では、LED照明を導入しCO2を削減。係員がスキャンし、顧客が生産するセミセルフレジを18レーン導入し、省力化と混雑解消に努める。カートはコイン式にしている。
三和の2019年3月売上高は1600億円、従業員数8200人となっている。
■ららぽーと沼津店
住所:静岡県沼津市東椎路字東荒301-3 ららぽーと沼津1階
TEL:055-957-3000
営業時間:10時~21時
店舗面積:約2248m2
従業員:契約社員・社員30人、パート・アルバイト100人
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