カインズ/データビジネス事業を開始
2021年08月02日 14:00 / 経営
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カインズは8月から、お客のくらしに寄り添いながら、新しい価値を提供するためのマーケティング基盤を構築し、商品開発や業務効率の向上などを目指すデータビジネスを開始する。
手始めに、メーカー向けにPOSデータを閲覧できるツール「C-DASHBOARD(シー・ダッシュボード)」をTableauベースで開発した。日用雑貨メーカーを対象に有償での提供を開始し、インテリア用品や建築、農業従事者向けのカテゴリーを扱うメーカーなどへも拡大する。
C-DASHBOARDには「商品名」「販売価格」「販売店舗」「販売個数」「売上金額」の項目が含まれ、毎週、更新する。契約したメーカーは付与されたIDでアクセスすることでデータ閲覧が可能になる。そのほか、他メーカーや他カテゴリーの販売データも把握でき、抽出したデータはCSVファイルでダウンロード、編集して利用できる。
メーカーにとっては、マーケティング面での活用だけでなく、需要予測にも応用できるため、営業担当者の業務負荷軽減にもつながることが期待できる。なお、個人情報保護法と関連法を順守しており、データには個人を特定する情報は含まれていない。
2022年春には、ID-POSデータの提供を開始し、将来的に、これらのデータの分析結果をもとにした販促活動や商品開発の提案なども計画している。さらに、ID-POSデータ以外のくらしに関するデータを融合した、「くらしデータ」を活用し、地域のくらしに合わせた分析や提案などで、メーカーへの支援と地域のくらしの質向上へ貢献したいという。
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