コクヨ/羽田エアポートガーデンで「文具のIoT自販機」実証実験を開始
2023年02月02日 11:40 / IT・システム
コクヨは1月31日、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)化された自動販売機(IoT自販機)での文具の購買体験を行う実証実験を開始した。
IoT自販機は1月31日に羽田エアポートガーデン内に開業した直営店「KOKUYODOORS(コクヨドアーズ)」の店内に設置し、第1弾として7種類の商品を販売する。なお、IoT自販機を活用した文具専用販売は国内初の事例となる。
同社によると、「コクヨの文具は、お客の使い心地を追及しながら、機能・品質・ラインナップをユニークに進化させてきた。その奥深さの伝達や目的買い以外のお客との偶発的な出会いを目的として、IoT自販機を採用した」という。
無人での自動販売機能により、低オペレーションでお客との接点創出を実現するだけでなく、一般的な自販機とは異なり、ペットボトルなど飲料品の形状やサイズに囚われないノートなど文具としての幅広いラインナップが販売可能になった。また、デジタルサイネージと大型のタッチパネル液晶を搭載しているため、見た目だけでは伝わりにくい文具の魅力を、リアルな端末でありながらECサイトさながらに画像や動画を用いて直感的に分かりやすく表現できるとともに、多言語での対応も可能となった。さらに、付属のカメラセンサーで取得した購入者の性別年代情報を今後の商品企画や販売企画へ活用することも想定している。
販売商品は、国内外で人気のある文具を詰め込んだ「スペシャルボックス」や、ニーズに応えて多様に進化を遂げたキャンパスノートやテープのりなどの違いが楽しめる「マニアセット」、何が出てくるかわからない「シークレットセット」などを用意した。オリジナルの紙袋に入った状態でIoT自販機から出てくることや商品が出てくるまでの待ち時間を動画で演出するなど、購買体験そのものを楽しめる工夫を凝らした。今後は、商品ラインナップや設置場所の拡大など、検証を重ねながら新たな購買体験を生み出したいという。
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