楽天/西友HD株式を投資会社KKRに売却
2023年05月12日 16:38 / 経営
世界的な投資会社であるKKRと楽天グループは5月12日、KKRが運用するファンドが、楽天グループが保有する西友ホールディングスの株式を取得することで合意したと発表した。
今回の取引により、KKRが保有する西友の株式持ち分(議決権ベース)は現在の65%から85%に増加する。
KKRと楽天は2021年に西友への出資を完了して以来、西友の第3株主であるウォルマートとともに商品の品質、顧客体験、店舗運営、店舗改装・改修など西友の成長を支援してきた。
楽天ペイ、楽天Edyをはじめとする西友店舗でのキャッシュレス決済、楽天ポイントを通じた利便性向上、生鮮および総菜を中心とする、商品の品質と品ぞろえの向上などに取り組んでいる。
楽天は西友にとって、引き続き重要な戦略的パートナーであり、西友の経営陣および株主と緊密に連携。ネットスーパー、キャッシュレス決済、データドリブンマーケティングの分野における協業を継続し、西友が顧客に提供する価値と利便性の向上を支援するという。
西友の大久保恒夫社長は、「西友は、2025年に食品スーパーで業界ナンバーワン、ネットスーパーで業界ナンバーワンをめざす中期経営計画を策定しました。商品力と販売力の2本柱を強化しています。変革は順調に進捗(しんちょく)し、2022年度の営業利益は前年比約50%増を達成しました。今後も継続される楽天との戦略的協業を通じて、デジタルマーケティングを強化し、日本を代表するOMOリテーラーを目指してまいります」とコメントしている。
楽天の武田和徳 取締役兼副社長執行役員 コマース&マーケティングカンパニー プレジデントは「KKRの知見と支援があり、楽天と西友との協業は、楽天西友ネットスーパーの大きな成長、楽天グループの各種キャッシュレス決済の導入、楽天ポイントを活用した顧客獲得プロモーションや商品販促の強化など、非常に実り多いものとなっています。今後も、協業を一層深め、お客様の利便性向上に貢献してまいります」としている。
KKRは、今回の投資をアジア4号ファンドから実行。なお、投資の詳細については開示していない。
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