信濃屋食品/虎ノ門ヒルズに体験型の新業態オープン
2023年12月12日 15:38 / 店舗
信濃屋食品は2024年1月16日、虎ノ門ヒルズステーションタワー地下1階に新業態「cask(カスク)」をオープンする。
エーディーエモーション(東京都渋谷区)が運営するワインレストラン「W(ダブリュー)」をストア内に併設。スーパーマーケットとレストランが融合した複合業態となる。
信濃屋は1930年に東京・世田谷に開業した、食と酒の専門店。「食べておいしい、食べ続けて安心」をコンセプトに、オリジナル商品や手作りの総菜を提供している。
土づくりからこだわる生産者から直送される健美野菜、環境に配慮した生鮮食材などが取り扱っている。スーパーマーケット4店舗、酒販店舗13店舗、ネット店とで合計18店舗を運営している。
新業態である「cask」は、生産者や地域と都市生活者をつなぐメディアとしての役割を期待しているという。
代々伝わる人間の知恵・伝統的な技法によって手づくりされるものを大切にする信濃屋として、昔から木材を活用してサステナブルな方法で作られてきた「たる」をイメージ。コンセプトショップの名称として「cask」と名付けたとしている。
同社が幅広く取りそろえるワイン、ウイスキー、しょうゆ、みその作り方も連想させる名称とした。
生産者と直接触れ合うことができる試飲・試食会、ワークショップなどを定期的に開催。食材の背景にあるストーリーをしっかり伝え、新たなスーパーマーケットの形を提案したい考え。
新店舗では、日本各地の厳選素材と発酵食品にフォーカス。同社初となる、テークアウト用のホットミールも提供する。ホットミールはおかずが選べる弁当。メインとなる温かい総菜、カップ入りの副菜2種を選択できる。ご飯付き(玄米も用意)は約999円、おかずのみは600円程度となる予定。
そのほか、弁当、デリ、スイーツ、パンなどがそろう。
併設するワインレストラン「W」は、近隣のオフィスワーカー向けのランチを提供する。
また、店内・ワインセラーに並んでいるワインを全てレストラン内に持ち込むことができるBYO(Bring your own)スタイルを採用し、買い物と食をダイレクトに体験できる店舗となっている。
ブランディング・デザインは、都内の飲食店、ホテル、商業施設などのクリエーティブを手がけるチーム「faa」が手掛けた。
インテリアデザインは「Common(東京・六本木)」「Soil Setoda(広島・尾道)」を手掛けたデザインユニットSTUDIO DIG.が担当。店内の床材、照明、壁面素材、ディスプレー、什器に土、木、石、和紙などの自然素材を用いている。物販、デリ、レストランといった機能が異なる空間を流動的につなぐことで、より快適な店内体験を演出することを意図したという。
■cask
所在地:東京都港区虎ノ門2-6-1虎ノ門ヒルズステーションタワー 地下1階
開業日:2024年1月16日予定
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