ABCマート 決算/2月期営業利益12.4%増、ハンズフリー商品・スポーツアパレル好調

2025年04月10日 10:50 / 決算

エービーシー・マートが4月9日に発表した2025年2月期決算によると、売上高3722億200万円(前年同期比8.1%増)、営業利益625億5000万円(12.4%増)、経常利益646億1800万円(11.7%増)、親会社に帰属する当期利益453億5800万円(13.4%増)となった。

ABCマート

グランドステージと複合業態店舗の拡大、デジタルインフラの活用、スポーツシューズやスポーツアパレルを含めたライフスタイルカジュアルの拡充に対応。店舗は国内外合わせて62店舗の新規出店を行い、73店舗の改装を実施した。グループの店舗数は1499店舗となっている。

国内売上高は2590億9500万円(8.9%増)、セグメント利益は530億9600万円(16.1%増)。

ハンズフリー市場におけるシェア獲得を目指し、ハンズフリーシューズの品ぞろえ強化と取り扱い店舗の拡大を図り、国内需要の取り込みを強化した。インバウンド需要に対応するため、日本限定モデルやナショナルブランドのABC-MART限定商品など付加価値の高い商品を多数展開。スポーツアパレルの販売強化により、シューズ以外の商品売上も大幅に増加した。

結果、「ABC-MART」業態のハンズフリーシューズ販売と、「GRAND STAGE」業態でインバウンド需要の取り込みが好調だったことから、通期の売上高増収率(通販含む。「OSHMAN’S」を除く)は、全店既存店ともに8.7%増となった。商品価格の上昇により、全店の客単価は前期比7.3%増となっている。

一方オンライン販売については、実店舗で強みのある商品の売上が大きく伸長したことから、デジタル売上高(実店舗におけるEC在庫の販売分を含む)が1.6%減となった。

郊外のショッピングセンターを中心に34店舗を新規出店。業態変更を目的としたスクラップアンドビルドと好立地への移転を積極的に進めたことから、34店舗を閉店した。結果、期末の国内店舗数は1081店舗となっている。

シューズ以外の商品、特にスポーツアパレルの売上を拡大していくため、売場面積の拡大とともに「GRAND STAGE」と「ABC-MART SPORTS」の出店を強化。当期末時点の「GRAND STAGE」は109店舗、「ABC-MART SPORTS」は126店舗となった。

既存店では、増床を中心に55店舗を改装(うち31店舗は増床改装、34店舗は業態変更)。面積規模の大きい店舗については、さまざまな顧客層を取り込むために、2バナー以上の複合業態の出店を進めてきた。期末時点の複合業態店舗は124店舗となっている。

連結子会社のオッシュマンズ・ジャパンが運営する「OSHMAN’S」については、5店舗の出店、1店舗の閉店を行い、計18店舗となった。

衣料品の販売がメインの「OSHMAN’S」は「GRAND STAGE」とターゲット層が類似していることから、相互送客による売上拡大と業務効率による利益獲得を目的に同施設内での共同出店を進めている。期末時点の共同出店は13店舗となっている。

海外売上高は1166億500万円(8.4%増)、セグメント利益は94億7100万円(4.3%減)。為替はいずれの通貨に対しても大幅に円安となったが、物価高の影響により増収減益となった。

韓国に19店舗、台湾に3店舗、米国に1店舗の計23店舗の新規出店を行った。期末店舗数(2024年12月31日現在)は、韓国326店舗、台湾61店舗、米国8店舗、ベトナム5店舗の計400店舗(閉店は韓国9店舗、台湾5店舗、米国1店舗)となっている。

次期は、売上高3839億円(3.1%増)、営業利益640億円(2.3%増)、経常利益660億円(2.1%増)、親会社に帰属する当期利益455億3000万円(0.4%増)を見込んでいる。

ABCマート/枚方モールに新店舗オープン

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