日本アクセス/26年3月期売上高2兆4700億円、経常利益326億円を予想
2025年05月30日 14:08 / 決算
日本アクセスは、2026年3月期の連結業績について、売上高2兆4700億円(前期比2%増)、経常利益326億円(0.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益222億円(0.8%減)を予想している。
増収を計画しているものの、物流費の値上げ、物流センターの新設・改修、システムのリニューアル、人件費増などの影響で利益面では減益を見込む。
2025年3月期は、売上高2兆4188億1200万円(前期比3.5%増)、営業利益330億7800万円(9.2%増)、経常利益341億6000万円(7.0%増)、親会社に帰属する当期純利益241億200万円(12.9%増)だった。
<25年3月期市場分野別売上高>
市場分野 | 売上高 |
市販用(一般小売) | 1兆7780億円(3.3%増) |
中食 | 3708億円(1.0%増) |
外食 | 1431億円(10.4%増) |
ロジスティクス事業 | 1917億円(0.5%増) |
商品売上高2兆2151億円、低温商品1兆3118億円、販売数量は前期比2%増だった。
ドライ9033億円(3.3%増)、チルド7713億円(2.9%増)、フローズン5405億円(5.7%増)、物流その他2037億円(1.3%増)。
5月30日開催された決算会見で服部真也社長は「物流費・電気代の増加があったものの、フルライン化に向けた酒・菓子・ノンフード提案の拡大で売上高を伸ばせた。小売りのみならずメーカー企業からの広告収入も大きく増やせた」と説明した。
市場分野別売上高では、外食が10.4%増と大きく伸びた。「インバウンド需要の拡大、商品単価の上昇、カフェチェーンなどとの取り組み強化、新規取引拡大により大幅増収となった」という(服部社長)。
また、松本和宏常務は「外食は新しい商品の領域、梱包(こんぽう)資材、商品トレーといったノンフードの提案を拡大。業務用全体では、セントラルキッチン、プロセスセンター向けの原料供給も増えた。外食・デリカ・原料調達と物流、一気通貫で提案できる組織体制が貢献した」と分析している。
<25年3月期業態別売上高>
業態 | 売上高 | 構成比 |
卸業 | 557億円(7.1%増) | 2.3% |
外食・デリカメーカー | 3493億円(4.1%増) | 14.4% |
CVS | 5526億円(0.6%増) | 22.9% |
ドラッグストア | 1891億円(5.7%増) | 7.8% |
ナショナル・チェーン | 3823億円(3.3%増) | 15.8% |
リージョナル・チェーン | 8573億円(4.4%増) | 35.4% |
その他 | 324億円(10.4%増) | 1.3% |
取材・執筆 鹿野島智子
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