ファーストリテイリング/8月期は売上高6.2%増、営業利益22.6%減
2016年10月13日 15:56 / 決算
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ファーストリテイリングが10月13日に発表した2016年8月期決算は、売上高1兆7864億7300万円(前年同期比6.2%増)、営業利益1272億9200万円(22.6%減)、税引前利益902億3700万円(50.1%減)、当期利益480億5200万円(56.3%減)となった。
国内ユニクロ事業の売上高は7998億円(2.5%増)、営業利益は1024億円(12.6%減)と増収減益となった。
Eコマース事業が30.1%増と好調だった。通期の売上総利益率は1.4ポイント低下、売上販管費比率は0.5ポイント増加したことから営業利益は減益となった。ただ、下期6か月間では、営業利益は同38.0%増と大幅な増益に転じている。
下期はジョガーパンツ、スカンツ、ウィメンズのブラウスといったトレンドの新商品や、エアリズム素材やドライ素材を使ったスポーツキャンペーン商品が好調だった。
「毎日お買い求めやすい価格」戦略の定着により、下期の売上総利益率は改善、経費削減の効果により、売上販管費比率も改善した。
海外ユニクロ事業の売上高は6554億円(8.6%増)、営業利益は374億円(13.7%減)と増収減益となった。下期6か月間では、営業利益は15倍と大幅な増益に転じた。
下期の増益幅が大きかったエリアは、グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)、東南アジア・オセアニア、欧州だった。
グレーターチャイナの通期業績は、売上高3328億円(9.3%増)、営業利益が365億円(5.5%減)だった。グレーターチャイナも通期では減益だったが、下期は計画を上回る大幅な増益を達成した。
特に中国大陸では、第2四半期から既存店売上高が増収に転じたこと、経費削減の効果により、下期は大幅な増益となった。
東南アジア・オセアニア地区と欧州は、通期で増収増益を達成した。米国は、下期においてビジネスの改善が見られたものの、店舗の減損損失、除却損・閉店損など一時的な損失を合計で74億円計上した結果、通期の営業損失は拡大した。
2015年10月にはベルギーへ、2016年9月にはカナダへ初出店を果たしたほか、2016年3月には英国のグローバル旗艦店311オックスフォードストリート店をリニューアルオープン、2016年9月には東南アジア初となるグローバル旗艦店オーチャードセントラル店をシンガポールにオープンした。
2016年8月期末の海外ユニクロ事業全体の店舗数は958店に達し、160店の純増となった。
来期は、売上高1兆8500万円、営業利益1750億円、税引前利益1750億円、当期利益1000億円の見通し。
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