三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントは11月1日、グループが運営する丸の内・横浜エリアの商業施設等約45棟において、訪日観光客やエリアで働く外国就労者への接客サービスの強化を図るため、商業接客に特化して開発したオリジナル翻訳アプリ「接客音声翻訳」を配信する。
アプリは、基盤となるシステムに国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」を採用した。
試験期間中(2016年2月~10月、商業テナント約1000店を対象に実施)に上がった店舗からの声を参考に、おもてなしに役立つ約3000のワード・フレーズを新たに導入した。
例えば、ファッション関連の商品説明に必要な「千鳥格子」(Houndstooth check)「ゴブラン織」(Gobelin tapestry)などのテキスタイルに関する用語、日本食の食材名や「炙り〆さば」(Broiled vinegared mackerel)、「刺身醤油」(Soy dipping sauce for sashimi)などの和食固有のワードを追加した。
「おもてなしフレーズ」として、お客を迎え・見送りする際の挨拶や会計の際の日常的な接客シーンに役立つフレーズ、災害等の緊急時にも活用できる基本的なフレーズも登録した。
日本語から英語、中国語、韓国語への音声翻訳が可能なことに加え、19言語へのテキスト翻訳にも対応する。
便利な機能として過去に使用した履歴からよく使用するフレーズを登録・編集し、画面をタップするだけで音声出力できる「マイフレーズ」機能を導入。アプリユーザー毎にカスタマイズすることも可能となった。
アプリは、ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ、三菱地所リテールマネジメントなどグループ内における商業施設他各施設で順次運用を予定・検討しているが、グループに限らず、広く一般の人も無料で利用できる。
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