パルコ/アンドロイドのアイドル育成プロジェクト
2017年02月15日 19:11 / トピックス
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ドワンゴ、大阪大学、パルコは2月15日、世界初となるアンドロイド(人間型ロボット)をアイドルに育てる共同企画アンドロイドル「U」育成プロジェクトを開始すると発表した。
人と豊かにかかわるアンドロイドを創成するための社会実験として「アイドル育成」という手法を用い、大阪大学石黒研究室が開発した女性型アンドロイド「U」をネットとリアルの両面からのアプローチによって、これまでにない社会的存在感のあるアンドロイド+アイドル「アンドロイドル」への育成を目指す。
アンドロイドルUは、文字認識によって、自発的に発話し人間と対話できるのが特徴。
ドワンゴは、ニコニコ動画を通じたユーザーとの対話を通じて、スムーズで自律的な対話システムの構築をサポートするほか、未完成なアンドロイドルが人とのコミュニケーションによって完成されていく様子をエンターテインメントとして提供する。
2016年12月24日から遠隔操作でニコ生放送に投入し、2017年1月10日から部分的自律化を開始した。現在、約4000パターンの対話データを集積しており、2月10日から限定的な完全自律化の実験を行っている。
3月~5月にかけて、池袋パルコ内のニコニコ本社のサテライトスタジオで公開生放送を実施、ニコニコ本社の「ニコカフェ」の生放送バーカウンターで、タッチパネルによる会話体験などを行う。
池袋パルコでは、受付嬢として接客を行うほか、パルコに出店するファッションブランドとコラボレーションしたファッション提案を実施。
2019年オープンの渋谷パルコのプロモーション活動にも参加する予定だ。
発表会に参加した大阪大学の石黒浩教授は、「アンドロイドの開発で、言語認識が課題の一つとなっている。対話型ロボットは研究室を出て社会に出さないと、対話が進化しない。ニコニコ動画というネットとパルコというリアル空間を使うことで、アンドロイドが進化する」と語った。
池袋パルコでは、来店客がお客と「U」とコミュニケーションできる機会を提供する。イメージビジュアルやプロモーションムービーを製作し、池袋パルコでのパスタージャックや外壁大型ビジョンで放送することで、「U」の露出拡大を応援する。
今回、パルコは「U」の衣装とメイクを監修した。Uは22歳の女性という設定のため、若さと可愛らしさをファッションとメイクで打ち出した。
発表会には、石黒教授のほか、ドワンゴ取締役の夏野剛氏、パルコの常務執行役員の泉水隆氏が参加した。
石黒教授は「Uには、実在する人間のモデルはなく、顔が左右対称で、平均的な顔であるなどの美人顔の法則を基本に、よりリアル感を加えて制作した。美人の顔は少しの化粧で印象が変わる特徴がある。Uの化粧を変えることで、人とはなにか、化粧とはなにか、改めて分かるきっかけになると思う」という。
発表会では、実際にニコニコ動画を活用した「U」の自律的な対話実験も実施した。「これからの抱負は?」という質問に対して、「抱負ってなんですか?」と返答をしていた。
■アンドロイドル「U」育成プロジェクト
http://ch.nicovideo.jp/geminoidu
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