ウォルマート、ドール、ネスレなど/世界規模の食品安全性、コラボレーション発表
2017年08月28日 14:54 / 海外
IBMは8月23日、世界規模の食品の安全性に対応した大規模なブロックチェーンのコラボレーションを発表した。
コンソーシアムに参加するのは、Dole、Driscoll’s、Golden State Foods、Kroger、McCormick and Company、Nestle、Tyson Foods、Walmart。
グローバルな食品サプライチェーンの場合、農家、サプライヤー、加工業者、流通業者、小売業者、規制当局、消費者といった参加者すべてが、取引対象となる食品の原産地や状態に関し、信頼性のある既知の情報へのアクセス権を得ることができる。
このため、食品の提供者やその他のエコシステムの参画者は、ブロックチェーン・ネットワークを利用し、短時間で汚染された製品を追跡して発生源を突き止め、店頭から確実に除去することを保証し、病気の拡散を食い止めることが可能になる。
Dole、Driscoll’s、Golden State Foods、Kroger、McCormick、Company、McLane Company、Nestle、Tyson Foods、Unilever、Walmartをはじめとする各社は連携し、IBMとともに、食品分野の実現技術として、ブロックチェーンに対する支持を広げようとしている。
各社は協力して、ブロックチェーンが食品のエコシステムに利益をもたらす新しい分野の特定と優先順位付けを実施し、IBMの新しいソリューションに向けて情報を提供する。
この作業には、ブロックチェーンが食品のグローバルなトレーサビリティーにプラスの効果をもたらす可能性のある方法を実証できる関連分野におけるIBMの多くのパイロットと本番実装ネットワークが活用される。
IBM Blockchainのゼネラル・マネージャー、マリー・ウィック(Marie Wieck)は、「従来のテクノロジーとは異なり、ブロックチェーンは、同じ目的を持った複数の組織が連携する方法を変革し、単一の視点を元に事実を捉える新しいレベルの信頼性を実現しています。食品のエコシステムに参加するあらゆる組織との協業は、IBMの新しいプラットフォームとともに、期待の高いテクノロジーの大きな可能性をさらに引き出し、すべての業種、すべての規模の組織が、コンセプト立案から本番実装へとより迅速に移行し、ビジネス遂行方法を改善できるようにします」と述べている。
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