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マックスバリュ7社/3~5月、北海道と西日本が営業損失に

イオングループでスーパーマーケット事業を展開するマックスバリュ各社は7月4日、2019年2月期第1四半期決算を発表した。

最大規模のマックスバリュ西日本が営業損失1億3200万円、マックスバリュ北海道が営業損失7600万円となったが、その他の上場地域法人は営業利益を確保した。

<マックスバリュ>
マックスバリュ

■マックスバリュ西日本
売上高676億3200万円(前年同期比1.5%減)、営業損失1億3200万円(前期は3億4300万円の営業利益)、経常損失8600万円(3億8900万円の営業利益)、当期損失2億600万円(1億7600万円の当期利益)

前期からの課題である既存店客数は、回復基調に転ずることができず減収となった。

水産物消費量が減少しているなか、即食対応をキーワードとして、2017年10月にオープンしたマックスバリュ南今宿店(兵庫県姫路市)で好評の、「お魚屋さんのお寿司」を41店、「お魚屋さんの焼き魚・煮魚」を58店に導入拡大した。

4月17日にマックスバリュ井吹台店(兵庫県神戸市)を開店した。既存店舗のリニューアルでは、3月24日にザ・ビッグ徳山西店(山口県周南市)、4月13日にザ・ビッグ宮内店(広島県廿日市市)をリニューアルオープンした。

ザ・ビッグ徳山西店は、加工食品の総品目数をリニューアル前より約25%削減することにより、売場の再配分を行い、低価格商品の単品大量販売やシーズン商品、話題商品の展開を実施することで、お客に驚きと楽しさを提供した。

フレックス社員(パートタイマー)・アルバイトの採用強化による人材派遣費用の削減、新POSレジを44店に導入したことによる作業効率化、冷蔵・冷凍ケースのハニカム清掃による電気使用量の抑制、販促媒体の見直しによる販促費の効率化などに取り組んだが、営業損失となった。

■マックスバリュ東海
売上高556億2600万円(0.9%減)、営業利益9億1700万円(11.0%減)、経常利益9億円(12.7%減)、当期利益5億2700万円(23.9%減)

天候不順による農産物相場の不安定さや、水産・畜産物の仕入価格上昇などに加え、業種業態を超えた競争の激化などの影響もあり、売上高は減収となった。

お客の多様化するニーズにきめ細かく対応するべく、地元商品の品ぞろえ拡大や、自社の管理栄養士監修による惣菜の販売強化に取り組むなど、健康で豊かな食の提案に取り組んだ。

4月に開業したマックスバリュエクスプレス清水駅前店(静岡市清水区)は、駅前という立地を活かし、多様なお客のニーズを取り入れた売場構成を図るとともに、地元産業の魅力を伝えるべく、缶詰商品約100種類を集合させた「缶詰王国」コーナーの展開や自社最大の座席数を備えたイートインコーナーの設置など、便利で地域に密着した店舗を目指した。

■マックスバリュ中部
売上高438億5100万円(0.9%減)、営業利益4億6300万円(12.7%減)、経常利益5億1600万円(10.4%減)、当期利益3億5100万円(26.2%減)

既存店の改装を柱に取り組み、3月に「マックスバリュ昭和橋通店」(名古屋市中川区)、「マックスバリュ知多新知店」(愛知県知多市)、4月に「マックスバリュ代官店」(名古屋市東区)、「マックスバリュ川原店」(名古屋市昭和区)、「マックスバリュ グランド千種若宮大通店」(名古屋市千種区)、5月に「マックスバリュ鳩岡店」(名古屋市北区)の計6店舗の大型改装を実施した。

旗艦店舗であるマックスバリュ グランド千種若宮大通店では、コーポレートメッセージである「おいしい」でつながる。の実現に向け、毎日の献立を提案する「ちゃんとごはんステーション」の設置や、食育の考え方や旬の食物の栄養素などをセミナーや料理教室を通じて学んでもらう「ちゃんとごはんスタジオ」を売場に併設するなど、お客のニーズに対応する新たな取り組みを開始した。

■マックスバリュ九州
売上高431億8500万円(1.3%増)、営業利益1億7000万円(前期は1億7800万円の営業損失)、経常利益1億7900万円(1億6900万円の経常損失)、当期利益500万円(1億2100万円の当期損失)

マックスバリュ木花台店(宮崎県宮崎市)を3月8日にオープンした。既存店舗の活性化として3店の改装、1店の商品マッサージを実施した。

地域のお客のニーズに呼応した品ぞろえや売場に刷新し、生鮮食品を中心に地域・地場商品の拡大やインストアベーカリーの導入などに取り組むと共に、店舗の外装や内装も一新した。

費用面では、慢性的な人材確保難や賃金の上昇による労務費用の増大、原油価格上昇による水道光熱費の高騰や新規出店や既存店舗の改装によるイニシャルコストの増加などがあった。

一方で、計画外勤務の低減と総労働時間の削減に向けた後方業務削減を目的として、自動発注システムの入れ替えによる発注精度向上や、売上金入金機の継続導入等を図ると共に、省エネルギー対策としてLED照明の導入や老朽化した冷凍・冷蔵ケースの入替えなどの営繕計画を実行することで、オペレーションコストを積極的に削減した。

■マックスバリュ北海道
売上高319億3900万円(3.7%増)、営業損失7600万円(前期は3億2200万円の営業損失)、経常損失8300万円(3億1600万円の経常損失)、当期損失4600万円(2億3200万円の当期損失)

マックスバリュ店舗を3店、ザ・ビッグ店舗を2店の合計5店を大型改装した。5月に改装した「セイリョーいちまる店(帯広市)」は「マックスバリュ西陵店」に屋号を変更し、十勝地区では6店目のマックスバリュ店舗となった。

客数は0.4%増と微増ながら、買上点数の増加によって客単価は3.4%増となった。特にインストアベーカリー、畜産、農産の各グループが好調に推移し、昨年に新規出店した店舗と大型改装店の売上増加が主な要因となった。

売上総利益は、66億3100万円(5.1%増)となった。店舗における数量管理が向上したことにより、廃棄ロス等が減少し売上総利益率は、0.3ポイント改善し21.1%となった。

販売費及び一般管理費は、71億5500万円(1.2%増)だった。前年同四半期以降に出店した店舗の経費増加要因等があったが、労働時間の管理やチラシ配布エリアの見直し等で経費コントロールすることにより販管費率は、0.6ポイント改善し22.7%となった。

■マックスバリュ東北
売上高259億2000万円(2.0%減)、営業利益2億1200万円(29.1%増)、経常利益2億3700万円(40.9%増)、当期利益1億6100万円(323.9%増)

営業力の強化では、お客のニーズに対応するための生鮮売場の品ぞろえの充実や単品大量販売商品の展開、夕刻のサービスレベルの向上に努めるとともに、週末の大容量商品の展開、地元商品を使用した商品開発による商品力の強化に取り組んだ。

収益力の改善では、マックスバリュ事業とディスカウント事業の共同仕入れによる商品競争力の強化やトレーナーの配置による商品化技術の向上や店舗の商品在庫の適正化と売価変更ロスの削減に取り組んだ。

収益力の改善に向けた取り組みの結果、売上総利益率は0.7ポイント改善し23.2%となったことにより、営業総利益は1.3%増となった。

販売費・一般管理費は、継続したコスト構造改革に取り組んだが、広告宣伝費や店舗活性化投資に伴う経費の増加により0.6%増となった。

■マックスバリュ関東
売上高108億6200万円(1.3%増)、営業利益2100万円(26.6%減)、経常利益1900万円(25.4%減)、当期利益1400万円(26.3%減)

「商品が来店動機となるSMへの進化」「仕組みによる生産性の改善」「改革を推進する組織力・人財の強化」に取り組んだ。

自社独自の提供価値の確立へ向けて、生鮮強化による来店頻度の向上、来店動機となり得る意志のある品ぞろえ、継続的な活性化・修繕投資による店舗年齢の若返り、店舗方針による顧客視点・現場起点の改革により、客数増加トレンドへの転換に取り組んだ。

生産性の改善を推進するべく、モデル店舗における新たな投入人時モデルの構築・水平展開、本部起案による継続的なコスト構造の改革に取り組んだ。

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