日清食品/4~12月、原材料価格の高騰で営業利益3.3%減
2019年02月05日 13:00 / 決算
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日清食品ホールディングスが2月5日に発表した2019年3月期第3四半期の連結決算は、売上高3367億5900万円(前年同期比2.1%増)、営業利益347億7200万円(3.3%減)、税引前利益365億円(3.6%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益247億800万円(14.9%減)だった。
日清食品の販売状況は、カップめん類、袋めん類が売上を伸ばし前年同期比で増収となった。
カップめん類では、日清食品60周年を記念した「日清食品60周年記念 カップヌードル」や「カップヌードル 大坂なおみ記念パッケージ」の発売などにより「カップヌードル」ブランドの売上が増加した。
「日清のどん兵衛」シリーズや、「日清焼そばU.F.O.」シリーズも新商品の発売効果もあり、好調に推移した。
利益面では、売上の増加及び効率的な経費の使用による利益の増加があったが、新工場稼働に伴う減価償却費の増加、原材料価格の高騰により、前年同期比で減益だった。
売上高が前年同期比0.6%増の1454億8900万円、セグメント利益は3.6%減の217億6600万円。
明星食品の販売状況は、カップめん類が売上を伸ばし、前年同期比で増収。
利益面も、原材料価格、物流費の上昇等、費用の増加がありましたが、増収効果により前年同期比で増益を計上した。
売上高は7.1%増の248億5700万円、セグメント利益19.8%増の21億2000万円。
低温事業セグメントのうち、チルド事業における販売状況は、チルドめんの市況が停滞している中、簡単調理が評価されている「フライパンひとつで」シリーズや主力ブランド「日清の太麺焼そば」の売上が伸長、多様化する食シーンに対応した「日清の1人前」(個食)シリーズも寄与し、前年同期比で増収増益。
利益面では、原材料価格や人件費の上昇等により、前年同期をやや下回った。
売上高2.5%増の420億4800万円、セグメント利益3.2%減の16億7600万円。
米州では、売上は、ブラジルでの主力品である「Nissin Lamen」が引き続き堅調に推移。
また、米国では付加価値商品の拡販、価格改定の実施等による収益性の改善を進めており、その結果、セグメント全体では前年同期比で増収となった。
利益面では、主要原材料価格や人件費の上昇、物流費の高止まりなど外部環境の悪化により、セグメント全体では減益だった
売上高0.9%増の460億2500万円、セグメント損失は1億2400万円。
中国では、カップヌードル「合味道」ブランドを中心としたカップめん類が好調に推移し、前年同期比で増収。
利益面では、減価償却費の増加、上場に伴う人件費上昇及び前年同期に計上した固定資産売却益の影響により、前年同期比で減益となった。
売上高4.2%増の303億2500万円、セグメント利益12.4%減の24億400万円。
2019年3月期通期の連結決算は、売上高4550億円(前期比3.2%増)、営業利益360億円(2.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益260億円(10.8%減)を見込んでいる。
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