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イズミ/2月期は豪雨被害で営業利益8.3%減

2019年04月09日 10:35 / 決算

イズミが4月9日に発表した2019年2月期決算によると、営業収益7321億3600万円(前年同期比0.3%増)、営業利益352億7300万円(8.3%減)、経常利益350億9900万円(8.1%減)、親会社に帰属する当期利益234億8800万円(12.8%減)となった。

<イズミ>
イズミ

小売事業では、「平成30年7月豪雨」により、グループでは被災地域の一部店舗で被害を受けた。広島県内2店、岡山県内1店の計3店で、店内浸水等による被害が発生し、うち2店については早期に営業を再開した一方、1店を閉店した。

商品面では、品質・価格の両面で競争力のある品揃えを追及するMD戦略「いいものを安く」の領域の拡大を図るとともに、既存領域の掘下げにより顧客価値の創造を推し進めた。

高品質で付加価値の高い商品カテゴリーの掘下げを行うとともに、依然デフレマインドの残る消費者の暮らしに対する不安を払拭すべく価格対応を強化した。

店舗面では、8月に西友から譲り受けた2店を、それぞれ10月に「ゆめタウン下松(山口県下市)」、
12月には「ゆめタウン姫路(兵庫県姫路市)」として開業した。

食品スーパー業態では、9月に「ゆめマート城野(北九州市小倉南区)」、11月には「ゆめマート久米(岡山市北区)」、「ゆめマート木太(香川県高松市)」を計画どおり開業した。

既存店の活性化としては、4月に「ゆめタウン徳島(徳島県板野郡藍住町)」、「ゆめタウン行橋(福岡県行橋市)」をリニューアルオープンさせ、販売は堅調に推移した。

「ゆめタウン徳島」では、四国・徳島初出店の旬なショップを軸に定借区画全体の6割超に達する区画を改装した。

三世代共通の需要である「食」の機能を充実させるとともに快適に過ごせる空間づくりとしてフードコート、レストラン、カフェの充実を図った。

小売周辺事業の営業収益は969億2400万円(1.9%減)、営業利益は41億8300万円(4.2%減)となった。

小売周辺事業では、電子マネー「ゆめか」・クレジットカードにおける新規会員獲得、並びに小売事業の主力店舗「ゆめタウン」などの入居テナントをはじめとした外部加盟店での取扱いを拡大することで、取扱高の拡大を図った。

「ゆめか」の累計発行枚数は前期末における684万枚から期末では752万枚に達し、グループにおけるカード戦略が一層深まった。

10月には、グループが営業展開する西日本エリア(12県)におけるグループ店舗(193店:2018年9月末現在)とセブン‐イレブン店舗(4087店:2018年9月末現在)において、電子マネー「ゆめか」と「nanaco」の相互利用を開始した。

顧客利便性を高めることで利用頻度の向上を図り、小売事業への集客と店舗間の相互送客を図るとともに、レジ業務の生産性改善につなげた。

次期は、営業収益7613億円(4.0%増)、営業利益374億円(6.0%増)、経常利益370億円(5.4%増)、親会社に帰属する当期利益227億円(3.4%減)を見込んでいる。

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