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イズミ/3~8月、新規出店で増収も営業利益15.6%減

2019年10月08日 11:50 / 決算

イズミが10月8日に発表した2020年2月期第2四半期決算によると、営業収益3698億1400万円(前年同期比3.1%増)、営業利益141億6300万円(15.6%減)、経常利益141億6400万円(15.9%減)、親会社に帰属する当期利益89億6600万円(16.9%減)となった。

<イズミ>
イズミ

営業収益は、新設店舗の稼動や増床・活性化店舗の販売増により増収となった。売上総利益は、771億7800万円(前期比17億1700万円の増加)で、売上高対比では21.9%となり前年同期に比べて0.2ポイント低下した。

直営部門の荒利率が低下したことに加え、相対的に荒利率の低いイズミの売上構成が高まったため、売上総利益は低下した。

販売費・一般管理費は、主に人件費が増加したことに加え、当期の新設・増床店舗や既存店のリニューアルに係る創業経費が増加したことにより、6.3%増の803億9600万円となった。売上高対比では22.8%となり前期に比べて0.7ポイント上昇した。

店舗面では、ショッピングセンター業態として、5月に「ゆめタウン小野田(山口県山陽小野田市)」を閉店した。一方で6月に「ゆめタウン福山(広島県福山市)」を開業した。食品スーパー業態においては、4月に「ゆめマート日田(大分県日田市)」「ゆめマート三田尻(山口県防市)」、5月には「ゆめマート南小野田(山口県山陽小野田市)」、7月には「ゆめマート青山(北九州市八幡西区)」を開業した。

既存店の活性化では、6月に「ゆめタウン光の森(熊本県菊池郡)」で増床工事を終えグランドリニューアルオープンを果たした。3月に実施した改装第一弾に加え、南館1階を増床し、駅前立体駐車場やパウダールームの新設、新規専門店21店の導入、熊本最大級1000席のフードコートをオ―プンすることで、ご家族三世代が集い・楽しみ・つながる新たなスポットとしての魅力度向上と買い回り面での利便性を一層強化した。

春先には、衣料品でシューズフェア等の大型企画が奏功し、住居関連品では、前年の引越し難民問題に起因する需要悪化が改善したほか、食料品では前年5月に実施した「毎日のくらし応援!ザ・値下げ最大340品目」の反動で買上点数の減少に繋がった一方、青果の市況安が緩和されたことなどで衣住食各分野がそれぞれ堅調に推移した。

夏場には、衣料品でランドセル等の三世代需要の高まりにより好調だったほか、住居関連品では寝具関連で、消費税率引き上げを意識した購買も見られ押し上げとなった。

食料品では差別化カテゴリーの惣菜が好調であったことに加え、お中元などのギフト目的の利用が進み、百貨店からの客層取り込みによる地域シェア向上が進展した。

一方、天候不順により、シーズン衣料の販売が低調であったことや、青果相場の下落により伸びが鈍化しました。これらの結果、第2四半期における既存店売上高は0.2%増となった。

コスト面では、商品仕入において原価低減やロスの抑制を引き続き推進した一方、販売低調であった部門を中心に荒利率は低下した。販売費・一般管理費については、経費抑制に努めた一方、主に人件費が増加したことに加え、新設・増床店舗と既存店のリニューアルに係る創業経費が増加した。

小売周辺事業では、電子マネー「ゆめか」・クレジットカードにおける新規会員獲得、小売事業の主力店舗「ゆめタウン」などの入居テナントをはじめとした外部加盟店での取扱いを拡大することで、取扱高の拡大を図った。

これにより、「ゆめか」の累計発行枚数は前期末における752万枚から当第2四半期末では787万枚に達し、グループにおけるカード戦略が一層深まりました。

4月には、当社グループが発行するすべての国際ブランドマークのついたクレジットカードでGooglePayでの取扱いを開始しました。

カード会員へのポイント還元の方法を、従来の「値引券」の発行に加え、電子マネー「ゆめか」チャージとして利用できるよう制度を変更した。

顧客利便性を高めることで利用頻度の向上を図り、小売事業への集客及び店舗間の相互送客を図るとともに、レジ業務の生産性改善につなげた。

通期は、営業収益7561億円(3.3%増)、営業利益339億円(3.9%減)、経常利益338億円(3.7%減)、親会社に帰属する当期利益205億円(12.7%減)を見込んでいる。

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