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王将フード/3月期は原価低減・生産性向上で営業利益11.2%増

2020年05月15日 12:10 / 決算

王将フードが5月15日に発表した2020年3月期決算によると、売上高855億7100万円(前年同期比4.8%増)、営業利益76億9800万円(11.2%増)、経常利益80億8400万円(10.6%増)、親会社に帰属する当期利益53億1100万円(26.8%増)となった。

売上高は、客数と客単価がともに増加した事等により、増収となり、営業利益は、増収となった事に加え、原価低減の取り組みによる原価率の改善、生産性向上による人件費増加の抑制、水道光熱の使用量削減の効果等により増益となった。

販売促進活動では、年間を通じて新規顧客獲得を図りつつ、顧客の固定化、来店頻度向上を狙う多角的な販売促進活動を計画的に実施した。

テイクアウト・デリバリー強化及び決済方法の多様化に取り組み、世の中の決済方法の多様化の流れに鑑みて、現金支払いを基本としてきた食事代金の決済方法から、一気に直営全店でのキャッシュレス決済を可能にした。

消費増税のマイナスインパクトを見据え、軽減税率が適用されるテイクアウトとデリバリーサービスの強化を図った。テイクアウトでは、スマホからいつでもどこからでも商品を注文し事前決済できる仕組みである「EPARKテイクアウト」を直営全店に導入した。

デリバリーサービスでは、「出前館」導入店舗を新たな地域に拡張し、「Uber Eats」と併せて計74店舗にデリバリーサービスを拡大した。その結果、テイクアウトとデリバリーサービスを合わせた売上高は高い伸びを示し、直営店の売上増加に寄与した。

新たな店舗による市場開発を視野に、2019年6月に新業態1号店となる「餃子の王将Expressアトレ秋葉原店」を開店した。全席がスタンディングである事や先行販売した「餃子の王将 ひとくち餃子」等のメニューは、駅構内や狭小物件等に対する今後の店舗展開の可能性を見据えて取り組んでいる。

また、店舗の老朽化、陳腐化を防止するため店舗の改装・補修を積極的に推進しました。改装は、女性目線での快適性向上と店舗の視認性向上や生産性向上に寄与した。

海外展開では、2019年4月に台湾3号店となる「餃子の王将 台北統一時代店」を開店した。台北初出店であり女性をターゲットにした新コンセプト店「GYOZA OHSHO」のスタイルをほぼそのまま取り入れ、台湾における新しいスタイルを提案している。今後も立地や客層に応じた柔軟な店舗づくりを進める。

新型コロナウイルス感染症が拡大し未だ収束に至らない環境下、業績は新型コロナウイルス感染症拡大と外出自粛要請により低下した消費マインドや、緊急事態宣言解除の動向等に大きく左右され、現時点で適正かつ合理的な業績予想を算定することは困難なため、2021年3月期の連結業績予想は「未定」とした。

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