いなげや/3月期減収減益、価格対応で既存店売上高2.4%減
2022年05月11日 15:10 / 決算
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いなげやが5月10日に発表した2022年3月期決算によると、営業収益2514億1700万円(前期比5.5%減)、営業利益35億2500万円(49.5%減)、経常利益38億8000万円(46.8%減)、親会社に帰属する当期利益23億9900万円(41.8%減)となった。
5月11日に行われたWEB決算説明会で本杉吉員社長は、「巣ごもり需要の反動が想定より大きく、客数確保のため、価格対応を強化した結果、客単価が下がり、減収減益となった。2023年3月期は楽天全国スーパーへの参加などEC、生鮮・総菜の強化に取り組む」と説明した。
スーパーマーケット事業の売上高(外部顧客)は1972億2200万円(6.8%減)、セグメント利益は21億9200万円(61.2%減)。
前期の新型コロナウイルス感染症拡大による「巣ごもり需要」の反動により、既存店売上高が前期比2.4%減と苦戦した。
設備投資として、国分寺東恋ヶ窪店(東京都国分寺市)を新設。既存店の活性化を引き続き推進し、むさし村山店(東京都武蔵村山市)など11店舗の改装を実施した。2店舗を閉鎖したことにより、3月末における店舗数は132店舗となっている。
ドラッグストア事業の売上高(外部顧客)は426億3800万円(前期比1.7%減)、セグメント利益は9億8900万円(4.8%減)。
受診平常化により調剤が回復したが外出控えの継続による客数減少により、既存店売上高が前期比1.7%減だった。
従来店舗の一区画で営業していたEC事業を、楽ちんネットスーパーウェルパーク.jp羽村物流センター店(東京都羽村市)として実販売も可能な店舗として移転新設。また八王子中野山王店(東京都八王子市)、福生加美平店(東京都福生市)、八王子八日町店(東京都八王子市)、中葛西店(東京都江戸川区)、荒川町屋店(東京都荒川区)、調剤薬局高田馬場駅前店(東京都新宿区)の7店舗を新設した。
既存店の活性化のため、桜新町店(東京都世田谷区)など20店舗の改装を実施。なお、2店舗閉鎖したことにより、3月末での店舗数は141店舗。
次期は、営業収益2520億円(0.2%増)、営業利益36億円(2.1%増)、経常利益39億円(0.5%増)、親会社に帰属する当期利益17億円(29.2%減)を見込んでいる。
出店計画は、新店はスーパー1店舗、ドラッグストア7店舗。改装はスーパー8店舗、ドラッグストア20店舗、計約56億円の投資を予定している。
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