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PPIH/7~3月はディスカウント事業好調も増収減益

2022年05月11日 10:50 / 決算

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが5月10日に発表した2022年6月期第3四半期決算によると、売上高1兆3704億7900万円(前年同期比8.1%増)、営業利益630億8000万円(5.7%減)、経常利益677億700万円(0.2%増)、親会社に帰属する当期利益459億8400万円(1.7%増)となった。

ディスカウント事業の売上高は9884億8100万円(13.8%増)、営業利益は519億2200万円(14.8%増)となった。2021年4月に米国カリフォルニア州において、プレミアムスーパーマーケットチェーンを運営する「Gelson’s(ゲルソンズ)」がグループに加わったことによる売上高の増加や、緊急事態宣言の解除による人流制限の緩和やプライベートブランドの強化、プライシングの最適化などの施策により、ディスカウントストア事業の既存店売上高成長率は0.9%増になった。

総合スーパー事業の売上高は3266億6300万円(4.6%増)、営業利益は87億5300万円(37.5%減)となった。ユニーは、ダブルネーム店に業態転換する店舗があることから売上高、営業利益は減少した。食品の売上高は堅調に推移したが、夏場の天候不順などの影響により衣料品、住居関連品の売上高が低調に推移した結果、既存店売上高成長率は0.7%減となった。

一方で、第3四半期のみの業績は、売上高4528億円、営業利益194億円、当期純利益158億円での着地となった。各項目とも前期比プラスとなり増収増益、第3四半期としては過去最高の業績だった。第3四半期は国内ではまん延防止等重点措置による人流制限などがある中でも、増収増益を達成することができた。ゲルソンズの新規連結を除いたとしても、第3四半期としては過去最高の売上、利益となった。

特に営業利益の面では、期初に掲げたオリジナリティあるPB強化やプライシング精度向上、そして第2四半期に発表したサムシング・ニューを高めるための在庫回転率の改善などの戦略的な取り組みが着実に効果を発揮した。店舗の魅力や他社との差別性を高めつつ収益性を改善できた。

通期は、売上高1兆8700億円(9.4%増)、営業利益850億円(4.6%増)、経常利益830億円(1.9%増)、親会社に帰属する当期利益576億円(7.2%増)を見込んでいる。

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