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サツドラHD/5月期営業利益16.7%増、買上点数増加で客単価増

2022年06月23日 10:30 / 決算

サツドラホールディングスが6月22日に発表した2022年5月期決算によると、売上高829億500万円(前期比0.4%減)、営業利益7億4700万円(16.7%増)、経常利益7億9300万円(30.5%増)、親会社に帰属する当期利益3億1600万円(44.9%減)となった。

2026年5月期を最終年度とする中期経営計画において「地域の生活総合グループへの進化」をテーマに、店舗の生活総合化戦略、地域プラットフォーム戦略、コラボレーション戦略の三つの成長戦略を推進している。

店舗の生活総合化戦略としては、商品カテゴリーの拡大に向けたラインロビングの一環として、生鮮食品の取扱店舗の拡大に取り組んでいる。管理栄養士による店頭での栄養相談会の継続的開催など、生活サービスの提供にも総合的に取り組むことにより、地域住民から支持される店舗づくりを図っている。

地域プラットフォーム戦略としては、2021年8月に北海道共通ポイントカード「EZOCA」会員数が200万人を突破し、提携店も164社、747店舗にまで拡大するなど、EZOCA経済圏は成長を続けている。また、江差町との包括連携協定に基づく取り組みの一環として運用を開始した「江差EZOCA」には、買い物金額の一部を町に還元する仕組みが導入されており、地域経済の活性化に寄与。同町においては、公共交通の維持・確保を目指したMaaSの実証実験にも取り組んでおり、江差EZOCAから取得したデータなどを活用することで、持続可能なサービスとして確立することを目指す。

コラボレーション戦略としては、生活協同組合コープさっぽろとの包括業務提携の一環として、2021年5月にコープさっぽろ店舗事業の日用品部門とフランチャイズ加盟店契約を締結した。

これにより、顧客・組合員をはじめとする道民に、より支持される商品展開をしていくことで利便性向上を図る。新たに函館市、大樹町、札幌大学などと各種協定を締結し、地域の活性化・住民サービスの向上や社会的課題の解決などに貢献したい考えだ。

ドラッグストア・調剤薬局事業は、前年同期に発生した衛生関連用品の特需が落ち着くなか、ワンストップショッピングニーズの高まりなどを受け、顧客の来店頻度の減少に伴い客数は減少したものの、買い上げ点数の増加などにより客単価が上昇。加えて、店舗数が純増した結果、ドラッグストアフォーマットの売上高は、収益認識基準適用の影響を除外した実質ベースで前年同期を上回った。

インバウンドフォーマットは、訪日外客数が低調に推移したことにより、引き続き売上高はわずかなものとなった。調剤薬局は、コロナ禍における医療機関の受診抑制に緩和の傾向がみられるなか、前期に開設した併設調剤店舗の増収効果もあり、売上高は前年同期を上回っている。

ドラッグストア7店舗出店、6店舗退店で2022年5月末でグループ計201店舗。

次期は、売上高914億円(10.2%増)、営業利益12億円(60.6%増)、経常利益12億円(51.3%増)、親会社に帰属する当期利益7億円(120.9%増)を見込んでいる。

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