流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





フジ/3~5月は衣料品・住居用品回復、テナント堅調で増収増益

2022年07月06日 11:00 / 決算

フジが7月6日に発表した2023年2月期第1四半期決算によると、営業収益1896億7600万円(前年同期比142.7%増)、営業利益27億4200万円(60.8%増)、経常利益31億4100万円(37.8%増)、親会社に帰属する当期利益20億3800万円(39.1%増)となった。

事業会社のフジ・リテイリングは、地域とのつながりを大切にし、お客と地域のくらしを支え、「この街に、あってよかった。」と思ってもらえる店舗づくりを目指すとともに、顧客視点で考え行動できる企業文化の構築を進めた。店舗では、「最新基準の店舗づくり」を掲げ、愛媛県と広島県を重点エリアと定める新規出店計画を進めるとともに、安全と安心が確保された快適な買物環境の追求、デジタル化の推進、多様化ニーズへの対応など店頭の利便性と競争力向上を目指す既存店活性化計画を進めた。

また、創業55周年を迎えており、記念販促、記念商品の開発、地域のくらしに密着する活動、お客と従業員満足度の向上に資する活動など、さまざまな記念事業を実施した。食料品は、コロナ禍における需要変化と安さへの対応を継続しつつ、人の動きの活発化に伴い増加した外出やゴールデンウィークにおける帰省需要などへ対応すべく、行楽商材、ごちそうメニュー、手土産などの販売に注力した。

そのほか、事業の拡大に取り組む移動スーパーは、4月にフジ北斎院店(愛媛県松山市)、フジグラン今治(愛媛県今治市)、フジグラン十川(香川県高松市)、フジグランナタリー(広島県廿日市市)、フジ新南陽店(山口県周南市)で新たにサービスを開始し、合計32店舗を拠点に58台174ルートでサービスを提供した。以上の取り組みにより、売上高は堅調に推移した。

コロナ禍で市場が縮小した衣料品と住居関連品は、変化するライフスタイルやニーズへ対応すべく、「安さ」「健康と美」「環境配慮型」などをテーマに商品構成の見直しを行うとともに、レイアウト変更などによる既存店の活性化に取り組んでおり、売上高は衣料品を中心に緩やかに回復した。また、テナント事業も、飲食店やアパレル店を中心に堅調に推移した。

通期は、営業収益7740億円(141.2%増)、営業利益139億円(88.5%増)、経常利益160億円(60.9%増)、親会社に帰属する当期利益58億円(47.3%増)を見込んでいる。

関連記事

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧