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関西フードマーケット/4~6月はコロナ禍の買いだめ需要減少で営業利益5億円

2022年08月03日 10:50 / 決算

関西フードマーケットが8月3日に発表した2023年3月期第1四半期決算によると、売上高909億7900万円、営業利益5億1500万円(前期は6億5900万円の利益)、経常利益4億4100万円(前期は7億3900万円の利益)、親会社に帰属する当期利益1億3600万円(前期は4億9200万円の利益)となった。

イズミヤと阪急オアシスでは、一体的な運営を目指しチラシ紙面や販促施策の統一、店舗フォーマットに応じた商品MDの展開など、業務標準化・省力化による生産性向上に取り組んだ。新型コロナウイルス感染症による影響が緩和され、内食需要の減退や外出機会の増加を背景に、コロナ禍における買いだめ需要が減退し、郊外型大型SM店舗では、客数の減少や客単価の減少につながった。

イズミヤでは、6月にデイリーカナート天下茶屋店(大阪府大阪市)を改装した。阪急オアシスでは4月に「健康」「サステナブル」「多世代共生」をテーマにした吹田SST店(大阪府吹田市)を出店した。販売費・一般管理費は、2社ともに光熱費は増加した一方で、一体的な運営への取り組みの中で人件費等コスト削減に取り組み、前年実績を下回った。

関西スーパーマーケットは、お客、従業員、地域とともに環境問題への取組みや社会貢献を通じて問題解決を行う「トータルソリューション型スーパーマーケット」の実現に取り組んだ。前期のコロナ禍における内食需要増大の反動から、既存店売上高は前年実績を下回った。

改装については、牧野店(大阪府枚方市)、京阪大和田店(大阪府門真市)の2店舗で実施した。販売費・一般管理費は、光熱費の高騰や、新聞折り込みチラシの再開により広告宣伝費が増加した一方で、消耗品費や警備費等の見直しなどにより、前年実績を下回った。

通期は、売上高3840億円(35.1%増)、営業利益80億円(37.9%増)、経常利益75億円(51.8%増)、親会社に帰属する当期利益38億円(54.6%減)を見込んでいる。

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