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イオン九州/3~8月営業利益21.1%増と上半期過去最高に、食品好調

2022年10月05日 10:45 / 決算

イオン九州が10月5日に発表した2023年2月期第2四半期決算によると、営業収益2359億9100万円、営業利益31億2200万円(21.1%増)、経常利益35億1600万円(24.7%増)、四半期純利益24億7700万円(42.1%増)となった。

光熱費など販管費は増加しているものの、好調な食品がけん引し全体の売り上げが伸び、各利益面は上半期で過去最高となっている。

<食品が好調と柴田社長>
柴田社長

同日行われた決算説明会で、柴田祐司社長は「会計基準変更の影響を除くと、増益要因はトップラインの増加によるもの。SMとGMSの食品が連携し、GMSの本気の価格、SMの今週のおすすめ品のオペレーションを改革し、売り場をスムーズに運営でき、価格訴求などがうまくいっている。このように主力部門の食品が堅調なのが大きな要因だと思っている。また、衣料品・住居余暇商品も売り上げが回復している。コロナ影響が長期化するなかで、既存店の売り上げは全業態で前年を上回っている」と述べた。

食品は、地産地消・地産域消を推進。総菜、冷凍食品を拡大し堅調に推移している。「今週のおすすめ品」「本気の価格1000品目」「50周年月間おすすめ価格」「トップバリュ」の展開を強化し、売り上げが既存比1.1%増となった。

衣料品・住居余暇商品では、行動制限の緩和で変化した需要に対応したことでトラベル関連用品の売り上げは前年同期比121.0%増と伸長した。アウトドア、ウオーキングやおうちフィットネス関連商品などを拡充し、衣料品の売り上げは既存比7.5%増、住居余暇商品の売り上げは1.6%増だった。

店舗面では、「マックスバリュ下大利店」(福岡県大野城市)、「イオン島原SC」(長崎県島原市)を新規出店した。既存店の活性化を推進し、SM7店舗、DS2店舗、GMS3店舗をリニューアルした。また、新たな出店の形として、ウエルシア薬局が4月にオープンした「ウエルシア熊本麻生田店」(熊本市東区)店内に、同社がコンセッショナリーとして、生鮮食品(精肉・鮮魚・青果)、総菜、弁当、ベーカリー、フローズンを展開した。衣料品などを販売する小型店舗「イオン佐世保四ヶ町店」(長崎県佐世保市)をオープンしている。

ネットスーパー事業も好調で、前年度期比4.9%増と伸びた。新規配送エリアの拡大や、イオン福岡東店でのダークフロア構築による受注枠増加で当日配送を強化で成長している。

店舗数は、SM業態154店舗、DS業態32店舗、GMS業態66店舗となった。

通期は、営業収益4770億円、営業利益58億円(2.4%増)、経常利益60億円(0.1%増)、四半期純利益28億円(1.1%増)を見込んでいる。

「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第1四半期会計期間の期首から適用しており、第2四半期実績、業績予想は当該会計基準等を適用した後の数値となっている。このため、営業収益の対前期増減率は記載していない。

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