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イオン北海道/3~11月営業利益34.9%増、売上・テナント収入が回復

2023年01月13日 10:40 / 決算

イオン北海道が1月13日に発表した2023年2月期第3四半期決算によると、売上高2310億2400万円(前年同期比2.4%減)、営業利益42億5000万円(34.9%増)、経常利益43億7100万円(40.2%増)、四半期純利益25億3000万円(51.9%増)となった。

イオン北海道

売上高は、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号、2020年3月31日)を第1四半期会計期間の期首から適用しており、微減となっている。第3四半期累計期間において当該収益認識会計基準等を適用しなかった場合の売上高は2394億3100万円(1.2%増)となる。

販管費は、水道光熱費の高騰による影響があったものの、省エネの取り組みにより影響を最小限にとどめるとともに、人件費や一般費の削減により、700億3800万円(0.0%)となった。

利益面では、売上高の伸長に加えテナント収入が前期から回復し、営業総利益が改善したことで増益を計上している。

業態別の売上高は、GMS(総合スーパー)は1303億100万円(前年同期比1.3%増、既存店前年同期比3.2%増)、SM(スーパーマーケット)は722億8500万円(前年同期比0.6%減、既存店前年同期比1.0%増)、DS(ディスカウントストア)は324億7400万円(前年同期比4.9%増、既存店前年同期比4.0%増)だった。

ライン別の売上高は、衣料は前年同期比6.3%増(既存店前年同期比7.5%増)、食品は前年同期比0.5%増(既存店前年同期比1.9%増)、住居余暇は前年同期比2.4%増(既存店前年同期比3.5%増)となっている。

店舗面では、新規に2店舗出店した。10月にはザ・ビッグ永山店(旭川市)を新規出店し、同社のDS業態において最大となるフローズンの品ぞろえを実現した。11月にはマックスバリュ音更店(河東郡音更町)を新規出店し、「『地場と鮮度』にこだわった地域に密着したお店」をコンセプトに、「フードバレーとかち」の商品や地場商品・地元食材を使った地域こだわりの商品を充実させた。

また、GMS2店舗、SM4店舗、DS2店舗にて大型活性化を行い、設備を一新したほか、デリカ商品の拡充やフローズンの売場拡大による展開強化を図っている。

商品施策は、食品において独自商品を約680品目開発し、売上高のかさ上げにつなげた。また、生活応援のため、イオンのPB「トップバリュ」の食料品・日用品について価格維持を継続し、売上高は13.1%増と伸びた。

衣料、住居余暇においては外出や社会行事関連の需要の高まりにいち早く対応し、キャリーケースやアウター、アジアンコスメをはじめとしたビューティーケア商品などの拡販を行ったほか、燃料費の高騰を受け、節電につながる「エコ暖」商品も拡充した。

インターネット販売事業は、ネットスーパーにおいて、第2四半期末までに2店舗拠点を新設したことに加え、全拠点で水産、デリカ、フローズンなどの商品を拡充したことで受注件数が増加し、売上高の前年同期比は18.7%増となっている。

通期は、売上高3170億円(1.4%減)、営業利益90億円(35.1%増)、経常利益88億円(31.6%増)、四半期純利益45億円(17.6%増)を見込んでいる。

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