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良品計画/9~2月営業利益46.0%減、円安・原材料価格高騰で

2023年04月13日 11:00 / 決算

良品計画が4月13日に発表した2023年8月期第2四半期決算によると、営業収益2833億3000万円(前年同期比15.9%増)、営業利益101億7700万円(46.0%減)、経常利益105億9600万円(48.5%減)、親会社に帰属する当期利益73億5800万円(50.2%減)となった。

<無印良品 板橋南町22>
無印良品 板橋南町22

売り上げ面は、国内・中国大陸における既存店の売り上げが苦戦したものの、新規出店に伴う店舗数の増加により、増収だった。

一方、急激な円安、原材料の高騰に伴う仕入価格の上昇により、営業総利益が伸び悩んだことに加え、出店強化に伴う先行経費等の増加により、利益面では大幅な減益を計上している。

国内事業の営業収益は1679億7800万円(11.5%増)、セグメント利益は2億4400万円(97.3%減)。営業収益は、生活圏への出店を積極的に進めたことにより、増収だった。しかし、円安および原材料高の影響により、営業総利益が伸び悩んだほか、出店経費や商品マーケティング費用の増加、電気代の高騰により、営業利益は大きく落ち込んだ。

東アジア事業の営業収益は820億3300万円(14.8%増)、セグメント利益は138億4800万円(18.2%増)。

中国大陸では、第1四半期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、店舗運営に大きな支障が生じたが、2023年1月以降、経済活動が本格的に再開し、売り上げが回復している。店舗数も増加し、営業収益は増収となるとともに、増益となった。

台湾、香港、韓国も、増収増益だったという。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は153億8100万円(62.8%増)、セグメント利益は24億8300万円(183.7%増)と大幅な増収増益。当期より、現地の文化や気候に合わせて独自に開発したアセアン向けの商品が現地の顧客の支持を得て、タイ、シンガポール、マレーシアを始めとする東南アジア各国の売り上げが好調に推移した。これにより、セグメント利益も前年同期に比べ大幅に伸びた。

欧米事業の営業収益は179億3600万円(38.0%増)、セグメント利益は18億2000万円(前年同期は7300万円のセグメント損失)。北米、欧州ともに売り上げが伸長し、増収増益となった。北米は店舗運営力の強化を図ったことで、業績が好調に推移している。

通期は、急激な円安、原材料高に伴う仕入れコストの上昇により、営業総利益が想定以上に低下したため、利益面を下方修正した。

営業収益5850億円(17.9%増)、営業利益は前回予想比40億円減の300億円(8.5%減)、経常利益29億円減の297億円(20.2%減)、親会社に帰属する当期利益27億円減の186億円(24.3%減)を見込んでいる。

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