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日本調剤/4~6月、調剤薬局事業のPB展開などで増収増益

2023年08月02日 11:00 / 決算

日本調剤が7月31日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、売上高818億4800万円(前年同期比9.6%増)、営業利益15億9600万円(78.9%増)、経常利益16億500万円(75.7%増)、親会社に帰属する当期利益6億5900万円(68.6%増)となった。

<日本調剤>

調剤薬局事業は、セルフメディケーションの推進を目的に、OTC医薬品のプライベートブランド(PB)「5COINS PHARMA(読み:ファイブコインズファルマ)」を新たに展開した。「5COINS PHARMA」はOTC医薬品では業界初の価格均一ブランドで、解熱鎮痛薬や胃腸薬、トローチなど14品目すべてを税込550円で販売しており、ヘルスケア通販サイト「日本調剤オンラインストア」及び全国の日本調剤の店舗で購入できる。

医薬品製造販売事業は、ジェネリック医薬品の品質管理と安定供給を最優先しつつ、研究開発投資による新規薬価収載品を含む自社製造品の拡大及び生産性の向上に取り組んだ。2023年6月には、3成分6品目について新規薬価収載を行った。安定供給に向けては、業界全体の供給不安や2021年11月の西日本物流センターの火災の影響等により、多くの販売品目について限定出荷を行っていたが、安定供給体制が整った製品から順次通常出荷に戻した。2023年6月末時点での限定出荷品目数は136品目となっており、引き続き供給責任を果たすべく取り組みを進めている。

医療従事者派遣・紹介事業は、医師紹介事業における新型コロナワクチン接種関連需要が一段落した一方、新型コロナウイルス感染症の影響により減少していた主力である薬剤師の派遣・紹介事業が引き続き回復傾向にある。また、産業医事業においても需要が拡大しており、2023年5月には新たなWEBサイトを展開する等企業の健康経営への貢献をさらに推し進めている。

通期は、売上高3344億円(6.7%増)、営業利益64億円(15.6%減)、経常利益63億円(18.0%減)、親会社に帰属する当期利益32億円(28.2%減)を見込んでいる。

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