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日本調剤/キルギス共和国の薬剤師育成に協力

2023年06月28日 11:00 / 経営

全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤は6月27日、薬ゼミ情報教育センターが国際協力機構(JICA)より受託して実施している「キルギス国薬剤師継続教育及び国家試験開発 普及実証ビジネス化事業」の一環として、キルギス共和国の政府関係者および薬学教育関係者の本邦受入活動に協力したと発表した。

<視察の様子>
視察の様子

キルギス共和国の関係者が、4月21日・6月22日の2日程で「日本調剤 女子医大通り薬局」(東京都新宿区)に視察に訪れた。視察当日は、日本の薬局・薬剤師の職能や役割について、日本調剤の薬剤師から改めて説明したほか、「日本調剤オンライン薬局サービスNiCOMS」を用いたオンライン服薬指導のデモンストレーションの実施や、調剤室内で業務にあたる薬剤師の業務の様子を公開した。

キルギス共和国では、長年の経済停滞による社会セクターインフラの劣化により医療人育成が低迷し、医療サービスの質に課題を抱えている。薬剤師の国家資格も存在せず、薬学部を卒業すれば誰でも薬剤師になれる状況のため、医薬品の不適切な販売や多剤投与も問題となっていた。今回の本邦受入活動は、キルギス共和国の政府関係者および薬学教育関係者が日本の医療に関して知見を深め、キルギス共和国における薬剤師国家試験の開発や継続教育の発展に生かすことを目的としている。

日本調剤では、「すべての人の『生きる』に向き合う」という揺るぎない使命のもと、社員一人ひとりが国民の生命・健康を守る医療人としての高い”志”を持つ必要があると考え、創業当初から”医療人”としての薬剤師教育に注力してきた。国境を越え、キルギス共和国の薬剤師能力の向上、社会問題の解決に貢献したいという思いから、今回の本邦受入活動に協力することになったという。

キルギス薬剤師会のアサノフ・エルネス会長は、「日本の薬剤師の人材教育レベルの高さを感じた。処方薬はもちろん、OTC医薬品の知識も深く、患者の健康を守ることを重視していると伺えた。患者にとって薬局が利便性の高い場所だと感じた。キルギスにおいてもぜひ参考にしていきたい」とコメントしている。

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