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スクロール/4~9月はeコマース事業苦戦で減収減益

2023年10月27日 10:40 / 決算

スクロールが10月27日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高400億1600万円(前年同期比2.3%減)、営業利益33億7400万円(3.5%減)、経常利益34億3800万円(1.9%増)、親会社に帰属する当期利益23億4600万円(0.6%増)となった。

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ソリューション事業の売上高は114億9100万円(13.8%増)、営業利益は4億円(74.2%増)だった。ソリューション事業では、通販ソリューションメニューのワンストップ提供企業として、EC・通販事業者のサポートを行っている。物流代行では、全国通販3PL戦略を掲げ、新規顧客の獲得に向けた営業活動や新サービスメニューの開発、物流センターの効率改善等に取り組んだ。また、決済代行では、新規クライアントの稼働に伴い取扱高が堅調に推移し、マーケティングサポートにおいては、アフィリエイトサービスの取扱ジャンルの拡充などにより好調に推移した。

通販事業の売上高は205億6600万円(3.3%減)、営業利益は33億3600万円(0.1%減)となった。通販事業では、原材料や資源価格の高騰、円安が続く厳しいコスト環境のなか、販売価格のコントロールに取り組んだことに加え、商品供給率の改善により、受注が落ち込むなかでも前年同期を上回る売上総利益を確保した。このほか、カタログ用紙使用量削減に向けた取組みによる販促費の上昇抑制や物流効率の改善など、事業効率の最大化に努めた。

eコマース事業の売上高は82億1400万円(19.2%減)、セグメント損失は3億3400万円(前期は2億3500万円の営業損失)だった。eコマース事業では、外出機会が増加したことで消費者の購買行動が変化したことにより、厳しい経営環境になった。アウトドア・キャンプ用品では、需要が落ち着いたことや業種業態を越えた競争が激化したことの影響により販売が不調となったほか、ブランド商材や生活雑貨においても受注数が落ち込むなど、厳しい結果となった。

通期は、売上高800億円(1.3%減)、営業利益53億円(13.4%減)、経常利益54億円(12.8%減)、親会社に帰属する当期利益36億円(13.7%減)を見込んでいる。

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