スクロール 決算/4~12月増収増益、販促費などコスト削減し利益最適化
2025年01月31日 17:28 / 決算
スクロールが1月31日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高628億4200万円(前年同期比3.4%増)、営業利益54億4200万円(10.3%増)、経常利益57億3400万円(12.6%増)、親会社に帰属する当期利益38億8500万円(12.3%増)となった。
ソリューション事業の売上高は225億8500万円(23.7%増)、セグメント利益は7億7600万円(5.9%減)。
決済代行では、役務提供企業へのサービス展開拡大により、取扱高は堅調に推移している一方、サービス提供先の拡大に伴い、一時的に引当金の負担が増加した。
なお、多言語同時通訳を強みとしたコールセンター事業を営むビーボーンの株式取得に伴う費用を計上している。
通販事業の売上高は305億2000万円(0.3%減)、セグメント利益は47億4500万円(0.9%増)。
夏・盛夏物商品の受注は堅調に推移したが、暖冬の影響により冬物商品の受注が例年に比べて遅い立ち上がりとなった。
円安などで仕入価格が上昇したものの、販促費をはじめとする各種コストの削減・抑制に取り組むなど、利益の最適化に努めている。
eコマース事業の売上高は108億8200万円(18.6%減)、セグメント利益は5400万円(前年同期は5億3500万円のセグメント損失)。
事業効率化を目的とした事業再編に伴う不採算商材からの撤退や規模縮小により、売上高が大幅に減少。だが、再編により運営費用を圧縮し、販促費などのコストを削減している。
通期予想は、売上高が想定より上回って推移していることに加え、カタログ配布効率の改善など販促費のコントロールに取り組んだことで、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前回予想を上回る見込みとなり、上方修正した。
売上高は40億円増の840億円(5.2%増)、営業利益は20億円増の62億円(16.7%増)、経常利益は3億円増の65億円(17.9%増)、親会社に帰属する当期利益は2億円増の44億円(20.6%増)を見込んでいる。
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