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イズミ/3~11月、大型施設リニューアルなどで営業収益3.3%増

2024年01月10日 16:42 / 決算

イズミが1月9日に発表した2024年2月期第3四半期決算によると、営業収益3448億1900万円(前年同期比3.3%増)、営業利益218億3600万円(1.6%減)、経常利益223億2500万円(0.8%減)、親会社に帰属する当期利益145億2500万円(4.8%減)となった。

主力の小売事業は、営業収益3323億400万円(3.2%増)、営業利益175億3700万円(6.3%減)。

アダストリアとの協業で立ち上げた衣料品のオリジナルブランド「SHUCA(シュカ)」では、30代~40代の女性をターゲットにした商品に加え、2023年9月末からメンズ向け商品の販売を開始した。

既存店では、11月に「LECT」(広島市西区)を全館リニューアル。ハンズとのフランチャイズ2号店で、生活雑貨などを幅広く展開する「プラグスマーケット」、中四国地方初出店となる次世代型テーマパーク「リトルプラネット」などをオープンし、子育てファミリー世帯やMZ世代向けの商品・サービスをより一層充実させた。

これらの結果、既存店売上高(テナント専門店を含む)は前年同期比で3.9%増(「収益認識に関する会計基準」等適用前の数値)、同様にテナント専門店を除く直営ベースでは2.9%増(同)となっている。

コスト面では、仕入れ条件を見直すとともに、商品ロス管理を徹底することで売上原価の低減に努めた。また、高止まりする電力料金などの費用低減を図るべく、全社的取り組みとして電力使用量の削減を図る一方で、新規出店ならびに消費の回復局面入りにより、投資効果を得やすくなったことを念頭に既存店のリニューアルを強力に推進してきた。

小売周辺事業の営業収益は327億5900万円(8.4%増)、営業利益は40億500万円(26.1%増)。

金融事業のゆめカードでは、電子マネー「ゆめか」及びクレジットカードのグループ小売事業店舗、外部加盟店での取扱高が拡大。これらの推進により、「ゆめか」の累計発行枚数は前期末における974万枚から第3四半期末では1014万枚となった。なお、前期に行ったこれらへの投資により、減価償却費が増加したことなどで減益となっている。

施設管理事業のイズミテクノでは、同社が指定管理業務を受託する公共施設などの稼働状況、イベント開催などによる集客状況が前年同期に対して、それぞれプラスに転じたことで好調に推移し、増収増益となった。

飲食事業のイズミ・フード・サービスでは、社会・経済活動の正常化が一段と進展し、営業収益はコロナ前を上回っている。主力業態のミスタードーナツ及びサーティワンアイスクリームなどでの販売が引き続き伸長するとともに、主力直営業態「お好み一番地」が回復途上ではあるものの大きな増益要因となった。

通期は、営業収益4766億円(3.6%増)、営業利益310億円(7.9%減)、経常利益310億円(9.9%減)、親会社に帰属する当期利益191億円(17.6%減)を見込んでいる。

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