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アークス/3~11月増収増益、PB注力しネットスーパーも拡充

2024年01月10日 15:47 / 決算

アークスが1月9日に発表した2024年2月期第3四半期決算によると、売上高4364億1000万円(前年同期比4.2%増)、営業利益110億9400万円(7.9%増)、経常利益123億4100万円(7.1%増)、親会社に帰属する当期利益79億700万円(1.8%増)となった。

既存店売上高は対前年同期比4.1%。節約志向が一段と強まる中でも客数が対前年同期比で0.9%増となり、客単価も3.2%増となった。既存店客単価の内訳は、1人あたり買上点数が3.4%減少した一方、物価上昇に伴い1点単価が6.8%増となっている。

営業面では、特に物価高騰対策として、同社グループのプライベートブランドと位置づけている「CGC商品」の拡販に注力。第3四半期連結累計期間の取り扱い比率(仕入原価ベース)は前年同期比0.2ポイント上昇し、13.2%まで拡大した。

ネットスーパーの取り組みでは、ラルズが運営する「アークスオンラインショップ」において配送拠点を7店舗に増やし、配送エリアを順次拡大。新たな販路開拓としてリゾート地の宿泊顧客向けの販売サービスも開始した。2023年6月に開始したベルジョイスの運営による「アークスオンラインショップ」の売上も順調に推移しており、両社で会員ステージ制度を開始している。

加えて、ネットスーパー事業のさらなる拡充のため、2023年12月にAmazon社との協業による「Amazonネットスーパー アークス」をスタート。札幌市・北広島市の一部地域に住むAmazonプライム会員を対象として、最短2時間で商品を配送するサービスを提供しており、今後は配送エリアの拡大を検討していく。

基盤強化では、岩手県遠野市を中心にスーパーマーケット4店舗を展開する「みずかみ」と2023年9月に経営統合し、ベルジョイスの連結子会社とした。

店舗展開では、第3四半期連結会計期間(2023年9月1日~11月30日)で、2023年10月に青森県八戸市で「パワーズUシンフォニープラザ店」(ユニバース)を新規出店するとともに、ラルズ3店舗、ユニバース3店舗、ベルジョイス2店舗、福原1店舗、道北アークス2店舗、東光ストア1店舗、道南ラルズ1店舗の計13店舗を改装(スーパーアークスへの業態変更も含む)。

また、「フクハラ長崎屋店」、「東光ストア南郷18丁目店」を閉店し、第3四半期連結累計期間(2023年3月1日~11月30日)では新規出店3店舗、改装21店舗、閉店3店舗、みずかみ4店舗を加え、現在の総店舗数は377店舗となった。第4四半期では、2023年12月に青森県八戸市に出店した「ユニバース城下店」の新店1店舗、改装4店舗、閉店1店舗を計画している。

通期は、売上高5820億円(2.8%増)、営業利益148億円(0.2%減)、経常利益162億円(1.5%減)、親会社に帰属する当期利益99億5000万円(0.0%増)を見込んでいる。

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