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ファーストリテイリング/9~11月営業利益25.3%増、国内外で好調

2024年01月11日 16:27 / 決算

ファーストリテイリングが1月11日に発表した2024年8月期第1四半期決算によると、売上収益8108億3300万円(前年同期比13.2%増)、営業利益1466億8600万円(25.3%増)、税引前利益1624億7100万円(28.1%増)、親会社に帰属する当期利益1078億円(26.7%増)となった。

ファーストリテイリング

北米、欧州を中心に販売が好調で、海外ユニクロ事業が大幅な増収増益となった。国内ユニクロ事業は増収増益、ジーユー事業も大幅な増収増益。売上総利益率は前年同期比で1.5ポイント改善し、54.6%となっている。

売上高販管費比率は、0.2ポイント上昇し、37.2%。決算賞与の支給を実態に沿う形で、運用方針を明確化したことに伴い、前連結会計年度まで8月に一括計上していた決算賞与を、毎月の分割計上に変更しているため、この影響を除くと、売上高販管費比率は0.3ポイントの改善だという。

国内ユニクロ事業の売上収益は2444億円(1.5%増)、営業利益は465億円(18.0%増)。既存店売上高は0.2%増。

9~10月は、例年よりも気温が高く推移したことで、秋冬商品の需要が伸び悩み、減収だった。11月は、気温が低下したことで、ヒートテックインナーやフリースなどの冬物防寒衣料、コラボレーション商品などの販売が好調だったことに加え、感謝祭が盛況だった。

海外ユニクロ事業の売上収益は4413億円(23.3%増)、営業利益は778億円(35.8%増)。すべての地域で大幅な増収増益となっている。

地域別では、中国大陸は、大幅な増収増益。気温が高かった影響を受け、秋冬商品の立ち上がりにやや苦戦したが、11月に気温が低下し、冬物コア商品のマーケティングを強化したことで、好調な販売となっている。香港と台湾はともに大幅な増収増益。韓国は、特に11月の販売が好調で、増収増益だった。

東南アジア・インド・豪州地区は大幅な増収増益。冬物コア商品やKAWSなどのコラボレーション商品の販売が好調だった。加えて、前年同期末比で店舗数が45店舗増加したことで大幅な増収を計上している。ただし、業績予想に対しては若干下回る結果となっている。

北米と欧州はともに大幅な増収増益。新規顧客層がさらに拡大していることに加え、カシミヤセーター、ヒートテックインナーなどの冬物コア商品の販売が好調だったという。

ジーユー事業の売上収益は878億円(10.7%増)、営業利益は123億円(16.4%増)。

9~10月は気温が高く推移し、秋冬商品の販売が伸び悩んだ。気温が低下した11月は、冬物の売れ筋商品の在庫を十分に準備したことが奏功した。特に、ヘビーウェイトスウェットやヒートパデッドアウター、パラシュートカーゴパンツなど、マストレンドを捉えた商品の販売が好調に推移した。

グローバルブランド事業の「売上収益は366億円(2.4%減)、営業利益は3億円(43.9%減)。

セオリー事業は、売上収益は前年並み、営業利益は減益。暖冬の影響で販売に苦戦したことに加え、米国事業を中心に人件費が増加したことで売上高販管費比率が悪化し、減益を計上している。

プラステ事業は、店舗数が前年同期末比で35店舗減少したことで減収、営業利益は若干の赤字となった。コントワー・デ・コトニエ事業は、欧州市場での消費意欲の低下や暖冬の影響で減収だったが、売上総利益率と売上高販管費比率の改善により赤字幅は縮小しているという。

通期は、売上収益3兆500億円(10.2%増)、営業利益4500億円(18.1%増)、税引前利益4800億円(9.6%増)、親会社に帰属する当期利益3100億円(4.6%増)を見込んでいる。

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