アレンザHD 決算/3~5月は、水道光熱費やキャッシュレス手数料増加で大幅減益

2024年07月11日 17:02 / 決算

アレンザホールディングスが7月10日に発表した2025年2月期第1四半期決算は、営業収益393億6500万円(前年同期比2.3%増)、営業利益8億4700万円(41.9%減)、経常利益9億600万円(43.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億6900万円(45.7%減)となった。

ホームセンターバローの営業収益は157億1300万円(4.8%増)、営業利益は5億3600万円(23.2%減)となった。ホームセンターの主力である植物・園芸用品、農業資材のほか、建築資材、防災用品、防犯用品、リフォームといったホームセンターならではのカテゴリーに注力した。サイクルでは、修理サービス強化を掲げ、パーツ類の品揃えの拡充、自転車整備士資格取得の教育に取り組んだ。前期に完全子会社化したホームセンター・アント社を3月1日付で吸収合併し、旧ホームセンターアント5店舗のうち4店舗を「ホームセンターバロー」に、1店舗を「タイヤ市場」に業態変更し地域に新たな価値を提案した。

コスト面は、水道光熱費のコスト負担増加や期首に連結子会社であるホームセンター・アントを吸収合併し、旧ホームセンターアント5店舗の改装コストが発生したことで、販売費・一般管理費が増加した。

ダイユーエイトの営業収益は121億1300万円(2.9%増)、営業利益は2億800万円(46.5%減)だった。年頭の能登半島地震以降東北地方でも相次いだ地震の影響でカセットコンロ、ボンベ、地震対策商品など災害対策商品需要は好調に推移したが、第1四半期全体を通して客数減少の影響が大きく既存店売上高は前年同期比で減収だった。

利益面は、3月の寒冷低温で灯油の売上構成比率が相対的に大きかったことが、全体の荒利率を低下させる要因となった。コスト面は、既存店改装による一時費用や設備修繕費のほか人件費、集配送費の増加、キャッシュレス決済手数料、ECサイト販売手数料等のコスト負担増加の影響で販売費・一般管理費が増加した。

タイムの営業収益は42億400万円(3.0%減)、営業損失は3200万円(前期は営業利益7200万円)となった。前年に比べて需要期での天候不順により、DIY関連商品、花苗、鉢花などの植物や園芸用品・農業資材の売上が大きく低迷したほか、客数減少の影響が大きく収納用品、寝具・敷物、カーテン、床材などのインテリアの主要品群で季節商品、定番商品ともに前年を大きく割った。

利益面は、天候与件で主力の植物、園芸、農業資材等のホームニーズ商品が売上不振であったこと、また利益率の高いマスクなど生活衛生商品の売上が前年比で減少したことで荒利率が低下した。コスト面は、備品消耗品や水道光熱費の節約奨励、作業計画に合わせた人員配置を行うことで残業時間の削減を進めコスト圧縮を図ったことで、販売費・一般管理費は減少した。

アミーゴの営業収益は52億5700万円(0.9%増)、営業利益1億1500万円(47.3%減)となった。第1四半期は全体を通して生体販売が減少しており、付随するペットケージ、サークルなどの飼育用品の販売も落ち込んだ影響が大きかったことで減収となった。コスト面は、人件費の高騰やキャッシュレス決済比率の増加による決済手数料負担の増加や新規出店一時費用が発生したことで、販売費・一般管理費が増加した。

グループ全体で、ペット専門店1店舗を新たに開設し、ペット専門店4店舗をそれぞれ閉店した。期末店舗数は301店舗となった。

通期は営業収益1579億円(5.5%増)、営業利益47億円(14.5%増)、経常利益52億円(12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億円(26.4%増)の見通し。

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