アレンザHD 決算/3~8月は、主要事業会社で販管費増加し営業利益27.6%減
2024年10月17日 15:42 / 決算
アレンザホールディングスが10月10日に発表した2025年2月期第2四半期決算は、営業収益787億5900万円(前年同期比4.0%増)、営業利益18億2500万円(27.6%減)、経常利益20億3700万円(27.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億1900万円(31.8%減)となった。
ホームセンター事業を中心に、収益基盤を強化するため「MD改革」としてPB商品の売上構成比率20%の実現と棚割改革、地域一番商品の育成に注力した。
資産の適正化として店舗における商品在庫の管理精緻化を目的としたプロジェクトを組織し、適切な発注回数の設定、取扱い品種セレクト、適正在庫数の設定などローコストかつお客が買物をしやすい売り場環境を整備することで、収益拡大、資産効率を高めグループの財務体質を改善することでグループの持続的成長力の基盤強化に取り組んだ。
新規出店は、ペット専門店4店舗、プロショップ2店舗を開設し、ホームセンター1店舗、ペット専門店6店舗、自転車専門店1店舗をそれぞれ閉店し、期末店舗数は302店舗となった。
ダイユーエイトの営業収益は243億9000万円(5.6%増)、営業利益は4億6100万円(28.2%減)だった。利益面は、期初の寒冷低温の影響で灯油の売上構成比率が相対的に大きかったことが、全体の荒利率を低下させる要因となった。
コスト面では、既存店改装による一時費用や設備修繕費のほか人件費、集配送費の増加、キャッシュレス決済手数料、ECサイト販売手数料等のコスト負担増加の影響で販売費・一般管理費が増加した。
ホームセンターバローの営業収益は308億8000万円(5.9%増)、営業利益は9億2200万円(11.8%減)となった。
コスト面は、水道光熱費のコスト負担増加や期首に連結子会社であるホームセンター・アントを吸収合併し、旧ホームセンターアント5店舗の改装コストが一時的に発生したことで、販売費・一般管理費が増加した。
タイムの営業収益は83億1700万円(1.6%減)、営業利益は600万円(88.4%減)だった。
第1四半期中の天候不順の影響が大きく、主力の植物、園芸、農業資材等のホームニーズ商品の売上不振、利益率の高い生活衛生商品の売上が減少したことで荒利率が低下した。
後半は、地震や台風の影響による防災特需があったことや、高利益率商品を新たに投入したことで一定の利益を確保するとともに、利益率も段階的に改善した。
コスト面は、備品消耗品や水道光熱費の節約奨励、作業計画に合わせた人員配置を行うことで残業時間の削減を進めコスト圧縮を図った。
通期は営業収益1574億円(5.1%増)、営業利益40億円(2.6%減)、経常利益45億円(2.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益24億円(1.1%増)の見通し。
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