ベルーナ 決算/4~6月、アパレル・雑貨通販事業など苦戦で減収減益

2024年08月02日 17:48 / 決算

ベルーナが7月31日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高513億6800万円(前年同期比0.9%減)、営業利益9億8200万円(15.1%減)、経常利益16億8100万円(9.6%減)、親会社に帰属する当期利益9億9400万円(28.2%減)となった。

アパレル・雑貨通販事業の売上高は217億7600万円(0.6%減)、セグメント損失は2億8300万円(前期は2億7800万円のセグメント利益)だった。円安の進行や原材料・資材の高騰を受け仕入原価・カタログ・チラシ等の紙媒体費用が上昇したため、収益性を重視し商品価格の見直しや紙媒体の発行数量の抑制を行ったものの減収減益となった。商品価格にメリハリをつけたこと、商品力強化に注力したことなどにより新規顧客数が増加に転じ、稼働顧客数も前年同期と比べ増加するなど収益性の改善に向けて各種指標の改善を図っている。

プロパティ事業の売上高は73億8500万円(11.5%増)、セグメント利益は7億5900万円(225.6%増)となった。ホテル事業では、社会経済活動の正常化が本格化し、国内旅行や出張、インバウンド需要が増加したことにより、国内シティ系ホテル、海外ホテルの稼働率や客室単価が上昇した。また、国内の新規ホテルが業績に寄与したことなどにより増収増益となった。

グルメ通販事業の売上高は65億6600万円(2.5%減)、セグメント利益は3000万円(62.9%減)だった。円安の進行や原材料・資源価格の高騰を受け輸入ワインの仕入原価が上昇したため、収益性を重視し商品価格の見直しを一部実施したが原価率は悪化した。また、サービスレベル向上のためにシステム刷新を行ったため電算費比率が上昇した。

和装販売事業の売上高は37億8200万円(5.2%減)、セグメント損失は9億4200万円(前期は8億5100万円のセグメント損失)となった。受注は堅調に推移したものの、前期の店舗縮小の影響により減収減益だった。BANKANわものや、ますいわ屋は、ローコストオペレーションの推進により収益性の改善が図られた。衣裳レンタル事業は、卒業式袴レンタルの早期受注会の実施による大幅な受注増加に伴い、受注経費が増加した。

化粧品通販事業の売上高は33億3200万円(11.5%減)、セグメント利益は4800万円(前期は4100万円のセグメント損失)だった。新規顧客の獲得数が前年同期と比べ減少したことなどにより減収となった。一方で、収益性確保を優先した事業運営を行い増益となった。健康食品通販事業は、インフォマーシャルを中心に新規顧客の獲得強化を図ったが苦戦し減収減益を計上している。

通期は、売上高2170億円(4.2%増)、営業利益115億円(17.5%増)、経常利益125億円(5.6%増)、親会社に帰属する当期利益80億円(37.0%増)を見込んでいる。

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